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TASCAM、Wi-Fi搭載PCMレコーダが日本語対応。「DR-44WL VER2-J」など

 ティアックは、TASCAMのリニアPCMレコーダ2モデルを6月上旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、4トラック録音の「DR-44WL VER2-J」が3万円前後(税込)、2トラックの「DR-22WL VER2-J」が16,000円前後(税込)。

DR-44WL VER2-J

 いずれもXY型のステレオマイクを内蔵し、最高96kHz/24bitのリニアPCM(WAVまたは業務用BWF形式)や、MP3で録音可能。PCM/MP3の同時録音も行なえ、その場合はPCMから本体内でMP3に変換しながら記録する。記録メディアはmicroSD/SDHC/SDXCカード(最大128GB)を使用。4GB microSDHCカード(SDカードアダプタ付き)を同梱する。

 '14年に発売した「DR-44WL」と、「DR-22WL」(いずれも生産完了)からの変更点として、これまで要望が多かったという日本語表示に対応。スマホアプリからの操作も日本語で行なえる。それ以外の主な仕様は従来モデルから継承している。

 なお、従来モデルのDR-44WL/22WLも、3月に提供したファームウェアアップデート(Ver.2.10)により、日本語を含む多言語表示に対応済みとなっている。

日本語表示に対応

 両機種とも無線LANを内蔵し、スマートフォンアプリからリモート操作できるのが特徴。無線LAN接続には2種類のモードを用意。屋内での用途に適したWi-Fiルーター経由のVIA ROUTERモードと、屋外に適したWi-Fiルーター不要のTO DEVICEモードから選べる。ステージ上から客席のレコーダを操作したり、ドラムを演奏しながら、ドラムの向こう側に設置したレコーダの入力レベルを操作するといった利用が可能。

 2トラック録音のDR-22WL VER2-Jは、簡単に高音質リニアPCM録音が楽しめるように、使いやすいユーザーインターフェースを追求したシンプルなモデル。管弦楽器やピアノ、アコースティックギターなど、アコースティック楽器を中心とした音楽録音に適しているという。

DR-22WL VER2-J

 上位モデルのDR-44WL VER2-Jは、PGAやショックマウント機構を備えた高音質回路を持つ4トラック録音対応モデル。ステレオコンデンサーマイクでの録音のほか、XLR/TRS外部入力端子で外部マイクからの録音にも対応する。さらに、楽曲制作に活用できるMTRモードを搭載。ミュージシャンのコンサート録音から音楽制作まで幅広い用途に対応可能としている。ステレオ録音のほか、2ステレオ、ステレオ+2モノラルなどの使い方も可能。

 録音モード(2ch)は共通で、PCMが44.1kHz/48kHz/96kHz、16bit/24bit。MP3は44.1kHz/48kHzで、ビットレートは32/64/96/128/192/256/320kbps。ステレオミニのヘッドフォン/ライン兼用出力を装備。DR-22WLは出力0.3Wのモノラルスピーカーも内蔵する。パソコンとの接続はUSBで行なう。

 電源は、DR-44WL VER2-Jが単3電池4本、DR-22WL VER2-Jが単3電池2本。アルカリ電池使用時の連続録音時間は、44WLが約16時間(MIC入力選択、ファントム未使用)、22WLが約17.5時間(内蔵マイク使用)。外形寸法と重量(電池含む)は、44WLが162.2×79×42.5mm(縦×横×厚さ)、346g。22WLが155×52.2×36.6mm(同)、170g。

 両機種ともUSBケーブルなどが付属するほか、44WLには専用ACアダプタや、ウィンドスクリーン、マイクスタンドアダプタ、デジカメ用のシューマウントアダプタ、ソフトケースも同梱する。