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オンキヨーの新スピーカーがKAWAIピアノに採用。「グランドピアノの音の拡がり」

 オンキヨーは、 加振器とスピーカーを用いた新たなスピーカーシステムを開発。河合楽器製作所(KAWAI)のデジタルピアノに採用されたことを発表した。「デジタルピアノに、グランドピアノの音の拡がりを実現する」としている。

KAWAIデジタルピアノに採用されたフルレンジスピーカーユニット

 オンキヨーと河合楽器は、2015年11月に資本業務提携を行ない、オンキヨーのオーディオ技術と河合楽器のピアノ技術を融合させたデジタルピアノを共同開発。'17年6月には、オンキヨーのアンプモジュールなどを搭載したカワイハイブリットデジタルピアノ「NOVUS NV10」を製品化している。

 今回の新しいスピーカーシステムは、両社の提携第2弾となる。「より広い帯域、広い面積での音放射が必要と考え、響板をいかに速く、なおかつ強力に動かせるか、徹底的にシミュレーション技術を駆使して最適化を図った」としており、低音用と中高音用の2種類の加振器「Vibtone」を新開発。

Vibtone-115(低音用加振器)
Vibtone-36(中高音用加振器)

 2つのVibtoneにより、低音から高音まで幅広い面積で振動と放射を可能とし、「グランドピアノに更に一歩近づくサウンドを実現した」という。Vibtoneは、低音用は響板に対して大振幅を可能とする駆動力を持ち、中高音用は伝達ロス成分を排除した構造。難しいとされていた高域成分の再生を可能とし、河合楽器からも高く評価されているという。

従来品(左)と開発品(右)の比較

 スピーカーユニットは、8cm口径のフルレンジと、2cm口径ドームツイータで構成。フルレンジユニットはピアノ上部に配置。ドームツイータはピアノ内部に備え、「ピアノ全体から響く、豊かで奥行きのある音を実現した」としている。

ドームツイータ