シャープ、'09年夏携帯はBDレコーダ連携/太陽光充電を訴求

-BDレコAQUOS携帯へ番組転送。「国内シェア30%狙う」


5月27日開催

  シャープ株式会社は、携帯電話の2009年夏モデルとして、ソフトバンクモバイル、NTTドコモ、au、ディズニーモバイルに提供している端末の説明会を開催。AQUOSケータイでサポートされた、同社製BDレコーダからの録画番組転送機能などを紹介するとともに、携帯電話の今後の戦略も発表した。

 BDレコーダ連携機能をサポートしているAQUOSケータイは、ドコモのSH-05A、SH-06A、SH-07A。ソフトバンクの933SH(AQUOS SHOT)、934SH(mirumo)、935SH、936SH(SOLAR HYBRID)の7機種。BDレコーダ側はAQUOSブルーレイの「BD-HDW40/35/32」が対応モデルで、6月上旬公開予定のアップデータを適用することで、携帯への番組転送をサポートする。

 携帯電話とBDレコーダをUSBケーブルで接続し、レコーダに録画した番組を転送するという機能。転送用のファイルは録画時に自動作成され、画質は「高画質モード」(640×360ドット/30fps/1.5Mbps)と、「長時間モード」(320×180ドット/30fps/768kbps)のどちらかをあらかじめ設定しておく。映像フォーマットはMPEG-4 AVC/H.264。

SH-07A開いたところ

BDレコーダから転送したファイルはiモーションのレコーダ連携フォルダに収録されている

 既に作成されている番組データを転送するため、高速な転送が可能。長時間モードで録画した1時間の番組を、4分半で転送できるという。転送はメニュー内の「ダビング」から、携帯電話をダビング先に指定して行なう。なお、録画時に転送用ファイルを作らなかった番組も、ダビング操作をすれば、変換しながらの転送は可能。その場合、「実時間より若干少ない程度の時間はかかる」(通信システム事業本部 パーソナル通信第一事業部 商品企画部 坂口昭夫主事)という。ただし、携帯電話を接続しない状態で、転送用ファイルを作成しておくことはできない。

 転送先は携帯電話に装着したmicroSDカード。ダビング10を利用したダビングとなり、転送ファイルにはDRMがかけられ、書き出したmicroSDカードと紐付けされる。よって、転送したmicroSDカードを端末から抜き、他の対応モデルに挿入しても、番組再生は可能。PCなどを利用し、別のmicroSDカードにコピーすると再生はできない。また、ソニー製レコーダの「おかえり転送」のような、携帯電話から転送ファイルを書き戻し、ダビング回数を復活させる機能は無い。

 ダビングはmicroSDカードのみに可能だが、2GBメモリを内蔵した「SH-07A」に関しては、内蔵メモリにもダビング可能になる予定。

 BDレコーダ側で設定することで、携帯電話を接続した際に、新しく録画した番組で、レコーダ側でまだ再生していないものを自動で転送する機能も用意。レジューム再生もサポートしており、レコーダで再生途中の番組を転送すると、停止した場面から携帯電話で続きを再生してくれる。

録画時に転送用ファイルを作成するか否かを指定する

解像度の選択画面

携帯を接続した際に、再生していない番組を自動転送することもできる

ダビングメニューに携帯電話が追加されている

転送中の画面。転送用ファイルが作られていない場合は時間がかかる

転送用ファイルが作られた番組では、右上に小さな携帯電話のマークが表示される

 携帯とBDレコーダの接続はUSBで行なう。SH-07Aに関しては、ドルビーモバイル対応のステレオスピーカーを備えた卓上ホルダが付属し、ホルダのUSB端子も使用可能。帰宅時にホルダを設置しておけば自動で最新の番組を携帯電話にダビングできる。PCとの親和性も高く、USB接続してWord/Excelなどのファイルも転送できる。

USB端子を備えた卓上ホルダ

入力端子部バスレフポート
BDレコーダと接続したところホルダに置くだけで自動転送再生している画面

 端末個別の特徴については、「SH-07A」がワンセグチューナを2基搭載し、2番組の同時視聴や、視聴中の裏番組録画に対応したモデル。2GBの内蔵メモリを備え、2時間のワンセグ番組を5本以上録画できる。メインディスプレイは約3.3型のNewモバイルASV液晶で、1インチの有機ELもサブディスプレイとして備えている。

 「SH-05A」は3型液晶を備え、8メガのデジタルカメラを内蔵。ISO 12,800相当の高感度撮影が可能。IPX5/7等級の防水機能も備えている。音声での文字入力にも対応しており、メール作成や検索ワード入力などで活用できる。

  「SH-06A」と、ソフトバンクの「933SH」は、3.3型液晶を搭載。10メガのCCDを備えた「AQUOS SHOT」と呼ばれるモデルで、ISO 12,800相当の高感度撮影が可能。レリーズタイムラグを従来モデルから最大約40%短縮。コンティニュアスAFやシーン自動認識、顔検出機能なども備えている。

 「SH-06A/07A」は、フォトリモ@ナビ対応のカーナビと連携可能。現時点での対応機種はパイオニア、カロッツェリアサイバーナビ「AVIC-VH9900/ZH9900/H9900」。子供など、お迎え依頼者の携帯に、自分が運転している車の現在地をメール送信したり、携帯で事前に目的地情報を設定し、車に乗り込むとカーナビにBluetooth経由で転送する機能などを備えている。

カーナビ連携のデモ。到着予想時間や、到着する場所の地図などをカーナビから待ち合わせ相手の携帯に送信

ナビの画面

 地図のアドレスを相手の携帯に送ることもできる

SH-05ASH-06A

AQUOS SHOTで撮影した作例


 

■ 太陽の光で充電

 もう1つの目玉機能として採用されたのが、ソーラー充電機能。搭載モデルはau向け「SH002」のSOLAR PHONEと、ソフトバンク向け「936SH」の「SOLAR HYBRID」ケータイ。業界最薄レベルの、厚さ0.8mm、67.5×41mm(縦×横)のソーラーパネルを採用。最大電力300mWの高出力を持ち、エネルギー効率は13%。AC充電ができない場所でも、太陽光で充電ででき、約10分間の太陽光充電で、待ち受けは約2時間、通話は約1分間行なえる。

 ソフトバンクのmirumo「934SH」は、常時表示が可能な画素メモリ液晶を採用したのが特徴。auのSportio water beatは、スポーツ向けに本体を小型化。TANITA体組成計との連動機能や、「GPSゴルフナビ」、歩数計なども搭載しているのが特徴。ドコモ「SH-05A」はコンパクトかつシンプルなデザインが魅力。いずれも防水対応の3機種となっている。

ソーラー充電機能搭載モデルはau向け「SH002」と、ソフトバンク向け「936SH」。右にあるのがパネルモジュール

mirumo「934SH」935SH


 

■ 「国内シェア30%を狙う」

執行役員 通信システム事業本部長の大畠昌巳氏

シャープが手掛ける12モデル
 執行役員 通信システム事業本部長の大畠昌巳氏は、「'73年のオイルショック時に液晶電卓、'91年のバブル崩壊にビューカム、2001年のITバブル崩壊にAQUOSと、シャープは厳しい時代に意識的に革新的商品を創出し、不況を克服してきた」と語り、現在のような厳しい経済環境の中でこそ、「驚きのある新しい商品が必要」と語り、ソーラー技術やBDレコーダ連携、デジカメ機能などを強化した、特徴のある携帯電話の新ラインナップを紹介した。

 さらに、2008年より本格参入している中国市場において、4,000~5,000元の高価格帯の週間販売で「SH9020C」という機種が長期間トップを維持していることや、4月第5週の販売シェアでシャープが10位にランクインしたことなどを報告。「引き続きハイエンドからミドルクラスに商品を投入。普及価格帯モデルの拡大も含め、販売攻勢をかけていきたい」と意欲を見せた。

 同社の国内シェアは4年連続ナンバーワン。「BDレコーダとの連携や、カーナビとの連携機能などを訴求し、国内シェア30%を狙いたい」と目標を掲げる。売上/台数目標としては「海外販売の比率も高めて、前年比112%の4,900億円/1,230万台を達成すべく取り組んでいく」という。台数の内訳は、国内で830万台、海外で400万台を見込んでおり、海外の内訳は「中国と欧米で半々というイメージ」だという。

 国内の今後のラインナップについては、「端末の価格が上昇したことで、ハイエンドモデルよりも、ミドルクラスやローエンドにユーザーの嗜好がシフトしている」と分析。「環境の変化・経済悪化を背景に変化する、ユーザー目線に注視しながらの商品づくりが大切」と語り、中級クラス以下の製品を強化していくことを示唆した。

中国市場への取り組みユーザー趣向の変化



(2009年 5月 27日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]