デノン、iPod/iPhoneデジタル接続に対応したミニコンポ

-CD/チューナ/アンプ内蔵。スピーカー黒モデルも


RCD-M38のプレミアムシルバーモデル

6月下旬発売

標準価格:「RCD-M38」44,940円
       「SC-M37」18,690円(ペア)


 デノンコンシューマーマーケティングは、CD/チューナ/アンプ一体型のミニコンポ新モデル「M38シリーズ」(RCD-M38)を6月下旬より発売する。価格は44,940円。カラーはプレミアムシルバー(SP)とブラック(K)を用意する。

 また、別売スピーカー「SC-M37」には新たにブラック(K)を追加。同じく6月下旬に発売する。価格はペアで18,690円。



■ RCD-M38

 外形寸法が210×309×115mm(幅×奥行き×高さ)のコンパクトな筐体に、アンプとCDプレーヤー、FM/AMチューナを内蔵した製品。アンプ出力は30W×2ch。

iPod/iPhoneとのデジタル接続に対応

 新たに、iPod/iPhone/USBメモリからのデジタルダイレクト再生に対応。前面のUSB端子にiPod/iPhoneやUSBメモリを接続することにより、RCD-M38のオーディオ回路を用いた高音質再生が行なえ、「プレーヤー単体では味わえないオーディオの醍醐味を味わえる」としている。別売のiPodコントロールドックとの接続にも対応する。

 音質について同社は、「ヨーロッパのサウンドデザイナーとデノンのエンジニアとのコラボレーションによるヨーロピアン・サウンド」と説明。

 3つのアプローチでノイズ減少を図る「トリプル ノイズ リダクション デザイン」(T.N.R.D)を採用。シンプルな回路設計でストレートな信号の流れを実現したほか、デジタル/アナログ部の相互干渉を防ぎ、デジタル部の電源をディスクサーボ系・USB用とDA変換部に分離。さらに、電源周りの設計やグラウンド配置に配慮して、高音質化を追求している。

ブラックモデル

 パワーアンプ基板には、熱伝導率や電磁シールド効果の優れた材質を用いることで、放熱性とノイズ低減効果を向上。また、電源部にもストレートサーキットの思想を取りいれ、低域の力強さやキレのある高域などを実現したという。入力セレクタや電子ボリューム、パワーアンプの低歪み化も行なっている。

 CD部は音楽CDのほかにCD-R/RWも再生可能で、ディスクに記録したWMA/MP3ファイルの再生もサポートする。ディスプレイは2桁表示で、楽曲やラジオの放送局名などを表示可能。USBメモリやiPod/iPhoneの楽曲名表示にも対応する。ただし、英数表示のみで、日本語には非対応。

 後述のスピーカー「SC-M37」の特性に合わせたスピーカーオプティマイズ回路も採用。SC-M37に合わせた再生を実現するフィルタを選択できる。スピーカーターミナルはバナナプラグ対応。

 入力端子は、RCAのアナログ音声が2系統と、ステレオミニのPORTABLE IN、USBが各1系統。出力は、光デジタルとアナログ(RCA)、ヘッドフォン(ステレオミニ)、サブウーファ出力が各1系統。消費電力は80Wで、待機時は0.1W。リモコンが付属する。

シルバーモデルと、別売スピーカー「SC-M37」の木目モデルとの組み合わせブラックモデルと、SC-M37のブラックとの組み合わせ背面端子部


■ SC-M37にブラックを追加

SC-M37のブラック

 SC-M37は、2ウェイブックシェルフ型のスピーカーで、2008年7月に木目のモデルが発売。今回のブラックモデル追加により、RCD-M38の本体色に合わせて好みで選べるようになった。

 カラー以外は木目モデルと共通。12cm径のD.D.L.(DENON Double Layer)コーンを採用したウーファユニットと、2.5cmソフトドームツィータから構成される。

 再生周波数帯域は45Hz~40kHz。入力インピーダンスは6Ω、許容入力は60W、平均出力音圧レベルは86dB(1W・1m)、クロスオーバー周波数は3kHz。外形寸法は145×234×233mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.8kg。



(2010年 5月 25日)

[AV Watch編集部 中林暁]