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ソニー、4Kチューナ+HDR/ハイレゾ対応の新4K BRAVIA

Android TV+サイドスピーカー強化のX9400C/9300C

 ソニーは、4Kチューナや大型サイドスピーカー、Android TVを搭載した4K液晶テレビの中核モデル「BRAVIA X9400C/X9300Cシリーズ」3モデルを6月20日より発売する。75型の「KJ-75X9400C」と65型「KJ-65X9300C」、55型「KJ-55X9300C」の3モデル展開となり、価格はオープンプライス。店頭予想価格は75型が100万円前後、65型が60万円前後、55型が42万円前後。

KJ-75X9400C
KJ-65X9300C

 4K BRAVIAの中核モデル「X9200Bシリーズ」の後継機となり、音に拘った大型サイドスピーカー搭載という特徴を継承しながら、新たにハイレゾ楽曲の再生に対応。画質面では新映像プロセッサ「X1」の搭載や新たなLED部分駆動アルゴリズムの導入などの強化を図ったほか、4KチューナもBRAVIAとして初搭載。4K映像配信とともに4Kネイティブコンテンツ対応を強化した。OSにはAndroid TVを採用し、操作性を一新するとともに、小型リモコンを使った音声検索や、アプリ追加などに対応する。

X9400C/9300Cシリーズ
KJ-75X9400C
KJ-65X9300C
KJ-55X9300C

 4K BRAVIAは、X9400C/X9300Cシリーズのほか、4KスタンダードモデルとなるX8500Cシリーズと、'14年発売の最高画質モデルX9500Bシリーズの3モデル展開となる。X8500Cシリーズの詳細は別記事で紹介するが、43/49型などのサイズラインナップを拡充しながら、4KチューナやAndroid TVなどの新機能を追加した4Kスタンダードモデルとして展開する。

型番 X9400C/X9300C X8500C
サイズ 75/65/55型 65/55/49/43型
Android TV
HDR 対応予定 -
4Kチューナ
サイドスピーカー -
ハイレゾ -

新エンジン「X1」やLED部分駆動で画質向上。低レート4Kも高画質化

 75/65/55型のいずれも3,840×2,160ドット4K液晶パネルと、新4K映像プロセッサ「X1」を搭載。バックライトは75型のKJ-75X9400Cが直下型、65/55型のKJ-65/55X9300Cはエッジ型となるが、いずれもLEDの部分駆動にも対応。今回、ソニー独自の部分駆動制御アルゴリズムを進化させることで、更なるコントラスト改善を図ったという。

KJ-55X9300C
オプティコントラストパネルを採用

 液晶パネルは広色域な「トリルミナスディスプレイ」で、前面ガラスと液晶パネルが一体化して見えるオプティコントラストパネルを採用している。パネルは120Hz倍速駆動で、75型は480Hz相当の残像低減を謳うモーションフローXR480、65/55型は240Hz相当のモーションフローXR240を備えている。

KJ-65X9300C

 新映像エンジンのX1は、従来の「4K X-Reality PRO」の超解像技術やトリルミナスディスプレイの広色域化技術、LED部分制御により部分的にバックライト電力を2倍にすることで、“輝き”や“艶やさ”の表現を向上する「X-tended Dyanmic Range」などの技術を1チップに集約。4Kや2Kの映像入力信号に対し、各ブロックごとに適切な映像処理を適用し、画質を向上する。

X1
X1の動作イメージ

 これにより、4K映像でもネット配信の15〜30Mbp程度の比較的低ビットレートなものから、100Mbpsの高ビットレート4K映像まで、映像に合わせた適応的な処理を実施する。4K X-Reality PROにおける超解像処理も、4K用の参照データベースを強化し、より細かな線の描写やノイズ削減の強化などが図られる。

X-tended Dyanmic Rangeで輝度を向上。HDRにも対応予定

 また、液晶パネルの広色域化にあわせて画面全体の広色域化も実現。なお、KJ-75X9400Cは直下型LEDバックライトを搭載するため、高輝度処理は、よりダイナミックレンジを向上した「X-tended Dynamic Range PRO」となる。4Kコンテンツだけでなく、2K→4Kアップコンバートの画質も改善している。

 さらに、2015年内のソフトウェアアップデートにより、ハイダイナミックレンジ(HDR)映像に対応。Netflixなどの映像配信サービスや、UHD(4K) Blu-rayでの採用が見込まれているHDRだが、9400C/9300CではHDR信号を検出すると、元信号に忠実に明部から暗部までダイナミックレンジ豊かに再現可能にするという。

 3Dにも対応。別売のアクティブシャッター方式の3Dメガネにより3D立体視が可能となる。

4Kチューナ+4K映像配信など、4Kネイティブコンテンツ対応強化

 4Kコンテンツ対応の強化として、BRAVIAでは初めて4Kチューナを搭載。スカパー! 4K総合/映画やChannel 4Kなどの4K放送を、テレビ本体だけで視聴可能になる。テレビにおける4Kチューナの内蔵は、東芝REGZA Z10Xシリーズに続き2機種目だが、BRAVIAでは4Kスタンダード機のX8500Cシリーズでも4Kチューナを内蔵する。ユーザー調査でも4Kコンテンツの質や量に不安の声が高いことから、4Kチューナの内蔵を決定し、4Kコンテンツ対応を積極的に訴求していく。

 また、4K映像配信サービスへの対応も強化し、ひかりTV 4Kや、アクトビラ4K、YouTube、Netflixなどのサービスで4K映像を視聴できる。VP9コーデックへの対応により、YouTubeにおいても4K映像を視聴が可能となった。Android TVの搭載により、映像配信サービスの使い勝手を向上した点もX9400C/X9300Cシリーズの特徴といえる。

 なお、別売のUSB HDDへの4K放送録画にも対応するが、出荷時には対応できず、今夏のソフトウェアアップデートで対応予定。4Kチューナのほか、地上/BS/110度CSデジタルチューナ×2(視聴専用と録画専用を各1系統)を搭載。こちらもUSB HDDへの録画は今夏のアップデートでの対応となる点は注意したい。また、2画面表示にも夏のアップデートで対応する。

磁性流体サブウーファやハイレゾ対応などで音質もさらに向上

 '14年のX9200Bシリーズで大きな特徴となっていた大型のサイドスピーカーは、X9400C/X9300Cシリーズで継承しながら音質をさらに強化。新たにハイレゾ楽曲の再生対応やユニットやエンクロージャーの改善などが図られている。

 スピーカー構成は、グラスファイバー製のツィータと磁性流体のウーファとサブウーファを左右に搭載。ウェッジシェイプデザインの本体を採用し、ウーファをバスレフ型とすることで、中低音の聴き取りやすさを向上したほか、新たにサブウーファも磁性流体ユニット化することで、より引き締まった低音再生を実現可能とした。サブウーファは前面に配置し、低域のクリアさや聴き取りやすさを改善している。

KJ-65X9300C。磁性流体のサブウーファを新採用
ハイレゾロゴ
ウッジシェイプデザインを採用

 スピーカー出力も、従来モデルの合計65W(12.5W×2+20W×2)から、合計90W(12.5W×4+20W×2)に強化している。アンプは独自のデジタルアンプ「S-Master HX」。

 これらの基本的な音質強化に加え、新たに96kHz/24bitまでハイレゾ楽曲ファイルの再生に対応。対応ファイル形式はWAV、FLACで、USBやDLNA経由でハイレゾ音楽の再生が可能になる。なお、96kHz超の192kHz/24bitなどのファイルは、96kHz/24bitにダウンコンバートして再生し、DSDには非対応となる。

 DLNAネットワークオーディオとして利用できるほか、作品数が増えている音楽BDソフトなどのハイレゾ楽曲の再生も想定。「ハイレゾ対応テレビ」として、音質の良さを積極的に訴求する。

 また、MP3やAACなどの圧縮音源を96kHz/24bit相当にアップコンバートしながら、高域補間などを行ない音質を改善する「DSEE HX」も搭載。普段のテレビ番組(AAC音声)や、ネット動画などの音質も改善できるとしている。高音質処理技術「ClearAudio+」やフロントサラウンド技術「S-Forceフロントサラウンド」、音声の聞き取りやすさを向上する「ボイスズーム」なども搭載している。

Android TVで操作/検索強化。Google Castも

赤外線リモコン。中央にNeftlixボタンも
Bluetooth接続のタッチパッドリモコン

 テレビのプラットフォームとしてOSにAndroid TV(Android 5.0)をBRAVIAで初採用。ユーザーインターフェースも一新し、操作性を改善した。無線LANやEthernetも装備し、ネットワーク対応となる。

 通常の赤外線リモコンに加え、音声入力対応のBluetoothタッチパッドリモコンを用意。タッチやフリックを用いて、画面のアイコンを見ながら、チャンネルや録画番組、映像配信サービス、入力切替などの操作が行なえる。また、リモコンのマイクを用いて、録画番組やYouTubeなどの検索キーワードを音声で入力できる。

[今日の天気]を音声検索
[ジェイミー・フォックス]でGoogle PlayやYouTubeの関連動画を音声検索

 また、Google Castに対応。GoogleのHDMIスティックChromecastをテレビ本体に内蔵したような機能となっており、スマートフォンアプリなどでHuluなどのCast対応映像/音楽配信サービス選択し、テレビに再生指示を行なうと、テレビ側で映像をストリーミング再生開始。スマホやタブレットはコントローラ/リモコンとして利用できる。また、Miracastにも対応し、対応スマートフォンなどの画面をそのままテレビに転送可能。

Android TVのアプリ選択

 前述のとおり、YouTubeやNetflix、ひかりTV 4K、アクトビラ4Kなどの映像配信サービスにも対応。Huluも利用できる。なお、Neftlixは今秋に、ひかりTV 4Kとアクトビラ4Kは2015年内対応予定としている。

 6月以降順次開始予定のアプリ/サービスは以下のとおり。


    動画
  • PlayStation Video
  • YouTube for Android
  • niconico
  • Hulu
  • Netflix
  • GYAO!
  • ビデオマーケット
  • U-NEXT
  • テレビドガッチ(Web)
  • 楽天SHOWTIME(Web)
  • ベルリン・フィル デジタル・コンサートホール(Web)
  • Billbong(Web)
  • TSUTAYA TV(Web)
  • DMM.com(Web)
  • T'S TVレンタルビデオ(Web)
  • アクトビラ(Web)

    知育
  • タッチ! ことばサウンド
  • パ・リーグさんすうホームラン
  • きかんしゃトーマスとパズルで遊ぼう!
  • パズル&テイルズ〜おかしのくにをつくるのじゃ!!
  • えほんであそぼ! じゃじゃじゃじゃん
  • MOVING BOOKS! jajajan(英語版)

    健康
  • HomeFitness24onTV

    ライフ
  • 乗換案内
  • i・フィルター
  • H.I.S.TV
  • クックパッド
  • スカパー! プロ野球セットアプリ
  • 料理サプリ
  • Hot Pepper Beauy

    ショッピング
  • QVCアプリ(Web)

    ゲーム
  • アスファルト8:Airborne
  • FINAL FANTASY III
  • Sky Force Anniversary
  • リアルボクシング
  • 消防士
  • Red Ball 4

    その他
  • My BRAVIA
対応サービス一覧

 アプリストアの「Google Play」からのアプリ追加も可能。ただし、アプリのダウンロードには、Googleのアカウントが必要となる。基本的な機能はソニーが出荷時に用意するが、一部のアプリの追加にはアカウントが必要になる。

KJ-65X9300Cを壁掛け
スタンド部

 Ethernetや無線LANを装備し、Wi-Fi Directにも対応。入力端子はHDMI(1系統はMHL対応)、コンポーネント映像×1、コンポジット×2、アナログ音声×2。出力端子は光デジタル音声×1とヘッドフォン出力×1(サブウーファ出力兼用)。

 消費電力と年間消費電力量は75型が490W、396kWh/年、65型が311W、295kWh/年、55型が296W、264kWh/年。スタンドを含む外形寸法/重量は75型が192.9×32.2×104.8cm(幅×奥行き×高さ)/56.8kg、65型が170.6×29.2×91.9cm(同)/48kg、55型が148.4×25.5×78.7cm(同)/37.9kg。

(臼田勤哉)