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4K XAVC Sに対応した「VideoStudio X8」。BGM自動音量調整など新機能も
(2015/4/23 13:00)
コーレルは、ビデオ編集ソフト「VideoStudio Pro X8」と、Proにエフェクト群を追加した「VideoStudio Ultimate X8」を4月24日に発売する。パッケージの通常版価格は、Proが14,800円、Ultimateが19,800円。ダウンロード版はProが12,800円、Ultimateが16,800円。パッケージ、ダウンロード版ともにアップグレード版や特別優待版などを用意する。対応OSは、Windows 7/8/8.1。
種類 | 製品名 | バージョン | 価格 |
---|---|---|---|
パッケージ版 | VideoStudio Pro X8 | 通常版 | 14,800円 |
特別優待版 | 9,800円 | ||
アカデミック版 | 7,800円 | ||
アップグレード版 | 7,980円 | ||
VideoStudio Ultimate X8 | 通常版 | 19,800円 | |
特別優待/ アップグレード版 | 14,800円 | ||
アカデミック版 | 11,800円 | ||
ダウンロード版 | VideoStudio Pro X8 | 通常版 | 12,800円 |
アップグレード版 | 6,980円 | ||
VideoStudio Ultimate X8 | 通常版 | 16,800円 | |
アップグレード版 | 12,800円 |
4K解像度のXAVC Sに対応。「オーディオダッキング」など新機能も追加
VideoStudioシリーズでは、二世代前のX6から4K(4,096×2,304ドット/3,840×2,160ドット)の映像編集に対応しているが、X8では新たに最大3,840×2,160ドットのXAVC S映像にも対応した。
VideoStudio X8の主な新機能は、Pro/Ultimate共に「オーディオダッキング」「フリーズフレーム」「オーバーレイオプションの追加」「タイトルのアルファチャネル付きアニメ/イメージ変換」など。
動画にBGMをつける際、そのままでは会話などの音声が埋もれてしまうことがある。新搭載の「オーディオダッキング」機能では、動画の音声レベルを解析することで会話などが含まれる箇所を検出し、BGMの音量を自動的に小さくできる。自動検出できない場合や任意の箇所で、BGMの音量を手動で小さくすることも可能。
「フリーズフレーム」機能は、スポーツのゴールシーンなどの決定的瞬間を強調するために、一時的に静止表示させる機能。具体的には、静止表示したいフレームをビットマップ(BMP)形式やJPEG形式に変換し、指定された秒数分表示させるというもの。
オーバーレイ機能には新たに加算/乗算/グレーキーのオプション設定が追加されている。これにより、背景となる動画とオーバーレイクリップの“合成感”のない、自然な合成が可能になる。
動画のタイトルエフェクト関連では、文字を透過させて背景の映像を透かしてみせられる、アルファチャネル付きのアニメーションやイメージに変換することが可能。変換方式は拡張子「.ulsx」がつく独自方式のもの。上記のオーバーレイオプションと併せて使用することで、表現の幅を広げられるとする。
タイトルエフェクトには、フリーの動画素材などを使ってマスクをかけることも可能。動きのある表現が可能となっている。
このほか、カラーイコライザーやビネットなど、10種類の特殊効果フィルタをパッケージしたNewBlueFX製「VideoEssentials II」を搭載。ロイヤルティフリーの楽曲ライブラリ「ScoreFitter」や、「Triple Scoop Music」のロイヤルティフリー楽曲17曲も収めている。
さらに、細かい機能強化として、プロジェクト内で使用されているクリップのサムネイル右上にグリーンのチェックマークが表示されるようになっている。どのクリップを使っているかを判別しやすくなり、誤って同じクリップを繰り返し使うことを防げるという。
被写体追尾、既存プロジェクト読み込みなどを機能強化
Pro/Ultimateに共通する主な機能強化ポイントは、「モーショントラッキング」機能のモザイクの形状追加やサイズ変更への対応。そして既に作成したプロジェクトファイルを1トラックとして読み込むか、独立した状態で読み込むかを選択できるようになったところ。
動いている被写体に画像や文字を自動追従させるモーショントラッキングでは、モザイクの適用範囲を長方形と円形の2種類から選べる。また、モザイクの目の細かさを変更することも可能。手動で形状を変えることも可能で、乗用車のナンバープレートなどを効果的にマスクできるという。モザイクの代わりに、BMP/JPEG形式の画像を入れることも可能になっている。
プロジェクトファイルの読み込みについては、タイムラインにそのままドラッグするとプロジェクト内の動画トラックや音声トラックなどの要素を独立して読み込むことが可能。Shiftキーを押しながらドラッグした場合は、プロジェクトファイルが単一の要素として読み込まれる。
このほか、スクリーンキャプチャ機能では、システム上の音声とマイク入力の音声を両方取り込めるようになり、Modern UIアプリを実行しながら録画することも可能。また、Intelの第5世代Coreプロセッサ向けの、4Kハードウェアアクセラレーション機能も強化。プレビュー画面の再生/停止などをスムーズに行なえるようになり、全体のパフォーマンスが向上するという。さらに、対応フォーマットには新たにMKV形式が加わっている。
Ultimateは150種類以上のエフェクトやタイムクロック表示などを追加
Ultimateには上記の新機能や機能強化に加えて、2つの新機能が追加される。
1つは雲や炎のアニメーション、ホタルのようなパーティクル(粒子)効果など150種類以上のエフェクトを収録した、proDAD製「Adorage starter pack」。プリセットされているエフェクトのほかに、カスタムイメージを使ったオリジナルトランジションの作成も可能。
もう1つはNewBlueFX製「VideoEssentials IV」で、動画に時間のカウントアップ/ダウンをオーバーレイ表示できる「タイムクロック表示」機能や、動画の一部を虫眼鏡風に拡大表示できる機能、ブリーチバイパス(銀残し)といったエフェクトなどを収録。ダイヤルとプレビュー画面を備えた直感的なインターフェイスで、効果を確認しながら自由な調整が可能となっている。