ニュース

ズームの4ch PCMレコーダ「H2n」で、GoogleのVR「JUMP」向け録音が可能に

 ズームは、発売中の4chリニアPCMレコーダ「H2n」(オープンプライス/実売約17,000円)で、GoogleのVRコンテンツプラットフォーム「JUMP」向けの録音を可能にするファームウェアVer.2.0を13日に公開した。

4chリニアPCMレコーダ「H2n」

 Google JUMPは、世界をVRビデオとしてキャプチャし、Cardboardなどのヘッドマウントディスプレイで再生すると、あたかも撮影したその場にジャンプしたような体験ができる事から名付けられた、VRのプラットフォーム。

 16台のGoPro HERO4を固定する「Jump rig」などを用いてVRプラットフォーム向けの映像を撮影するが、同様にサラウンドでの音声収録も必要となる。

 新ファームウェアを適用したH2nを、マルチカメラアレイの中心に配置する事で、前後左右方向の音をそれぞれ4chマルチトラックのWAVファイルとして録音。それをVRビデオに組み込む事で、VR視聴時に映像を見ている向きに合わせ、音像の位置を変化させられる。

16台のGoPro HERO4を固定する「Jump rig」

 なお、YouTubeではサラウンドオーディオフォーマットのネイティブサポートが開始されており、H2nの「Spatial Audio」モードで収録したファイルは同サイト上での再生時に自動的にデコード処理される。

 ズームでは、「360度没入型映像体験と同様、サラウンドオーディオは視聴者に奥行き感や距離感、空間の広がり感を提供できる」と説明している。

Amazonで購入
ズーム
リニアPCMレコーダ
H2n

(山崎健太郎)