角川エンタ、「乱」など黒澤映画3作品のBDを単品発売
-2月のBD-BOXから単品化。各4,935円
株式会社角川エンタテインメントは、黒澤明監督作品「乱」、「まあだだよ」、「静かなる決闘」3作品のBlu-ray Discビデオ版を、5月29日に単品販売する。価格は各4,935円。発売元は角川映画。
この3作品は、2月6日に発売された「黒澤明 ブルーレイBOX」(DAXA-1102/19,740円)に「羅生門 デジタル完全版」と共に収められているが、単品販売は行なわれていなかった。「羅生門 デジタル完全版」はBOXと同日に単品発売(DAXA-1101/4,935円)されている。
制作年 | タイトル | 仕様 | 音声 | 品番 | 価格 |
'49年 | 静かなる決闘 | 片面1層 95分 4:3 1080i MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)日本語 (リニアPCMモノラル) | DAXA-1104 | 4,935円 |
'85年 | 乱 | 片面2層 162分 ビスタ 1080i MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)日本語 (リニアPCM 4.0ch) | DAXA-1105 | |
'93年 | まあだだよ | 片面2層 134分 ビスタ 1080i MPEG-4 AVC 日本語字幕 | (1)日本語 (リニアPCMステレオ) | DAXA-1106 |
静かなる決闘 |
まあだだよ |
いずれの作品もディスクは1枚組。本編に加え、特典映像として予告編も収録する。ただし、予告編は480iのSD解像度映像となっている。
'49年の作品「静かなる決闘」は、前線の野戦病院で働く軍医・藤崎が、不注意から手術中に梅毒に感染してしまい、苦悩する姿を描いた三船敏郎主演作。
'85年の「乱」は日仏合作で製作された黒澤の最後の時代劇。壮大な戦国絵巻となっており、'85年のアカデミー賞で監督賞にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞。シェイクスピアの「リア王」を原作としている。
'93年の「まあだだよ」は、黒澤監督の遺作。「影武者」以来、黒澤監督の演出補佐を務めてきた名パートナー、本多猪四郎の遺作ともなった。個性派作家・内田百間(間は門構えに月)の随筆を原案に、百間の日常と彼の教師時代の教え子との交流を描く。
(2009年 3月 26日)
[AV Watch編集部 山崎健太郎]