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新放送i-dioが1日グランドオープン。チューナの無料モニター2万人追加。ネット受信も

 VHF-Low帯で放送されているマルチメディア放送「i-dio」が、7月1日にグランドオープン。スマートフォンで受信できるようにするWi-Fiチューナの無料モニターを2万人追加募集するほか、受信アプリも増加。また、楽天が運営するネットラジオ配信プラットフォーム「Rakuten.FM」をサイマル放送する、「Crimson FM」チャンネルがi-dioに新設される。

「i-dio Wi-Fiチューナー」(TUVL01)の使用イメージ

 Rakuten.FMの詳細は、別記事で紹介する。

受信用チューナを2万人追加モニター募集

 i-dioは、地上アナログテレビ放送終了後のVHF-Low帯を活用した「V-Lowマルチメディア放送」。今年の3月に東京、大阪、福岡で“プレ放送”がスタートしていたが、7月1日の朝5時に同地域でグランドオープン。さらに、東海地区(名古屋・三重・岐阜の一部)でプレ放送がスタートした。

i-dio

 これを踏まえ、放送エリア内(東京・大阪・福岡・東海地区)に居住、通勤、通学している16歳以上を対象に、2万人のモニター募集が追加で行なわれる。モニター提供されるのは、日本アンテナ製の「i-dio Wi-Fiチューナー」(TUVL01)で、返却義務はない。応募期間は7月1日~8月31日17時までで、i-dioのサイトで受け付けている。

 i-dioの放送波を受信して、Wi-Fiに変換して再送信。それをAndroid/iOSのスマートフォンで受け、専用アプリで放送を楽しめるようにするもの。なお、idioの受信に費用はかからない。なお、このチューナはAmazon.co.jpで14,800円で販売もされている。

 車での受信向けに、「i-dio 車載対応 TunerBox」も近日中にリリース予定。フィルムアンテナをフロントガラスに貼ることで、高感度で受信できるというもの。今後も受信機器は各社より発表されるという。

「i-dio 車載対応 TunerBox」

 また、チューナを使わずにインターネット経由で放送のサイマル配信を楽しむ事もできる(一部チャンネル除く)。7月1日から順次、各社より提供される、i-dio受信アプリに「インターネット受信モード」が用意されており、ネット経由での視聴が可能。これは、放送エリアが全国に行き渡るまでの暫定措置として無償で提供されるものとなる。

 7月1日にバージョン2.0にアップデートされた「i-dio」アプリ(iOS/Android/どちらも無料)は、VIP/ジグノシステムジャパンが提供するもの。i-dioのすべてのチャンネルの音声・映像・データ放送が受信できる、標準スマートフォンアプリと位置付けられている。2.0では前述のインターネット受信モードが利用可能になり、動作の安定性も向上したという。

「TS ONE」と「Crimson FM」がグランドオープン。アプリも拡充

 音楽関連の放送を行なう「TS ONE」チャンネルがグランドオープン。TOKYO SMARTCASTが手掛けるチャンネルで、次世代を担う10 組のアーティストが集結するという「MUSIC ARROWS」、ファンタジスタ歌麿呂がニューヨークから放送する「SPLASHDOWN BROOKLYN」など、5番組が1日から新たにスタート。音楽メインの番組だけでなく、トークにも魅力がある番組ラインナップになるという。

 また、6月28日には専用の視聴アプリ「TS PLAY」もiOS/Android向けに無償公開。「TS ONE」を、より一層楽しめるアプリと位置付けられており、オンエアと連動したアーティストや楽曲の情報、ジャケット写真など、リッチな情報が受け取れる。

 気に入った楽曲の即時購入やクリップ機能、番組キュレーターによるレビュー表示なども可能。番組ごとの掲示板「トークルーム」も用意するほか、WEBマガジン形式で番組内容をアーカイブ化する機能なども備えている。

 なお、アプリリリース時はTS ONEの受信専用だが、7月中旬には全チャンネルの受信が可能になる。

 楽天が手掛ける、インターネットラジオ配信プラットフォーム「Rakuten.FM」。そこで配信されるフラッグシップチャンネル「Rakuten.FM」が、i-dioでも同時再放送される。i-dioの新チャンネルとしてRakuten.FMがオープンする形となり、Rakuten.FMとi-dioという2つのプラットフォームから楽しめるチャンネルとなる。

楽天が手掛ける、インターネットラジオ配信プラットフォーム「Rakuten.FM」

 7月リリース予定の「Amanek チャンネル」(iOS/Android:無料)アプリは、アマネク・テレマティクスデザインによる、ドライバー向け放送局「Amanekチャンネル」を最大限活用できるアプリ。

 Amanek チャンネルでは、リスナーの現在地に合わせて15分先の天気を伝えたり、ドライブ情報を自動音声読み上げ機能で提供。気になる情報をスマホ画面をタッチしてクリップしたり、BluetoothやUSB接続により、Amanekチャンネルをカーオーディオで楽しむ事もできる。

 なお、Amanek チャンネルだけでなく全チャンネルの受信が可能だが、ドライバー向けアプリであるため、音声の受信のみが可能。映像のあるチャンネルも、音声のみの再生となる。