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オンキヨー未発表ヘッドフォン、RHAポタアン、Klipschネックバンドイヤフォン
2016年10月22日 19:32
オンキヨー&パイオニア
注目のヘッドフォンは、正式発表前に参考展示されたオンキヨーブランドのハイレゾ対応モデル「A800」。3層構造の50mmドライバを搭載し、極太なデザインのヘッドバンドも特徴。一部の展示会などで先行披露された後、国内外で注目が高まっているという。
ハイレゾポータブルプレーヤーの新機種「DP-X1A」や「XDP-300R」も、正式発表後初めての展示となった。既発売モデルDP-X1/XDP-100Rを合わせた4機種のMusicアプリアップデートも行なっており、機能強化されたプレイリスト機能などが会場で体験できるようになっている。
ハイレゾ配信サービスのe-onkyo musicでは、レコーディングスタジオの「メトロポリス・スタジオ」とコラボレートした独自音源「3D Binaural Sessions at Metropolis Studios」を11月11日より配信することを案内。
クイーン、U2、布袋寅泰など世界のアーティストがレコーディングを行なっているスタジオで、ヘッドフォン/イヤフォンでのリスニング環境に合わせたバイノーラル録音を採用したのが特徴。
バイノーラル録音は、人の頭部を模したダミーヘッドの耳に搭載したマイクを使って行なうもので、その音源をヘッドフォンで聴くと、、生々しい音の広がりや定位、移動感が体感できるのが特徴。
今回の録音は、「通常のバイノーラル作品とは異なり、これまでに聴いたことがないような新鮮な驚きや楽しみを感じていただけるよう、レコーディング手法にもあらゆる工夫を凝らした究極の“3D ハイレゾ・サウンド”」としており、その収録模様などを、ヘッドフォン祭のオンキヨー&パイオニアイノベーションズのブースで上映している。
RHA
ナイコムのブースでは、英RHAのDAC内蔵のポータブルヘッドフォンアンプ「Dacamp L1」とイヤフォン2機種「CL1 Ceramic」、「CL750」を、国内では初展示。これらを組み合わせて試聴可能となっている。
Dacamp L1は、DACはESS「ES9018K2M」を左右チャンネル個別に搭載。AB級アンプをデュアルで搭載する。ヘッドフォン出力はミニXLRのバランスと、ステレオミニのアンバランスを各1系統装備。
イヤフォン上位機種の「CL1 Ceramic」は、10.5mm径のCLダイナミック型ユニットが中低域、セラミックプレートを使ったドライバが高域と倍音を受け持つハイブリッド型。独自のsMMCX端子によりケーブル着脱が可能。もう一つのイヤフォン「CL750」は、CLダイナミック型ドライバを搭載し、ステンレススチール製ハウジングを採用している。
なお、8月の発表時から発売時期が変更となり、L1(予定価格52,800円)とCL750(同15,800円)は11月中旬ごろ、CL1(同47,800円)は12月初旬頃の発売になるという。
JustEar
“テーラーメイド”カスタムイヤフォンを手掛ける、ソニーエンジニアリングの「Just ear」は、これまでとは異なるチューニングモデルとして、ボーカルの音域を重視したバージョン「Mellow Memories(芳醇な記憶)」を発表。今回のヘッドフォンでは各日5台、計10台の限定でオーダーを受け付ける。
既存モデルのXJE-MH1は、ユーザーに合わせて音質を細かくカスタマイズするモデルとして約1年半に渡って展開している。開発者である松尾伴大氏が、音楽におけるボーカルの重要性について「これまで以上に意識した」という。
MH1のユニットなどの構成はそのままで、ボーカルが1歩前へ出てくるような音質に設計。実際にユニバーサル型の試聴モデルで聴いてみると、広い空間で鳴るMH1の良さは保ちつつ、ボーカルの際立ちによって全体的な立体感や厚みも増したように感じられた。
Klipsch
Klipschは、21日に発表したBluetoothヘッドフォンの「Reference On-Ear Bluetooth」(実売27,000円前後/税込)と、「Reference Over-Ear Bluetooth」(同32,400円前後/税込)を展示している。
「Reference On-Ear Bluetooth」と「Reference Over-Ear Bluetooth」については、製品発表時の記事に音質のインプレッションも掲載している。どちらもハイスピードでトランジェントの良い、これまでのKlipschのBluetoothヘッドフォンとは明らかに方向性が異なるサウンドに進化していたが、会場で製品を手掛けた、KlipschのアコースティックエンジニアのANDREW DOERR氏と、ヘッドフォンのプロダクトマネージャーのVLAD GRODZINSKYIY氏に話を聞く事ができた。
彼らによると、「よりピュアなサウンドを求めるユーザーに向けて、よりニュートラルで、シンプル、かつどんな音楽にもマッチするようなサウンドデザインを心がけた」とのこと。「Over-Ear」に採用された、新規開発の「KBD(Klipsch Balanced Dynamic)ドライバ」も、そうした音を目指した開発された。また、有線/無線接続時の音の変化の少なさなどにもこだわったほか、デザイン面にも、そうした“上質感”や“ピュアなサウンド”のイメージを反映させた、落ち着いたものにしたという。
また、未発表のネックバンド型Bluetoothイヤフォンも参考展示。「X12 Neckband」、「R6 Neckband」という2つのモデルで、名前の通り、既存のイヤフォン「R6」や「X12」がベースとなっている。一般的なネックバンド部に比べて、バンド部の造りがやや太く、表面の感触がソフトで高級感のあるデザインが特徴となっている。