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DJI、シネマカメラも搭載できるプロ向け大型ドローン。飛行時間や伝送距離延長

 DJIは、マイクロフォーサーズのカメラからRED EPICまでを搭載できる、プロ向けの大型ドローン「Matrice 600 Pro」を発表した。直販サイトでの価格は593,800円(税込)で、14日現在は「20~25営業日での出荷」となっている。

Matrice 600 Pro

 「空撮のプロカメラマンや業務用ユーザー向けの、DJIの最も進化したプラットフォーム」として開発されたモデル。Zenmuseカメラとジンバルシリーズ、Ronin-MX、DJI Focusと互換性があり、積載量も6kgまで対応しているため、幅広いカメラを取り付けて空撮できるという。

 フライトコントローラーは「A3 Pro」で、三重に冗長化されたモジュールと診断アルゴリズムを採用。3組のGNSSユニットから送られるセンサーデータをフライトコントローラーで比較検証することで、全体の安全性を高めながら、正確な飛行制御ができるという。

フライトコントローラーは「A3 Pro」

 さらに、防振ボールをフライトコントローラのIMUモジュールと主要なコントローラーに追加。揺れの吸収やノイズの低減を改良したという。

 また、A3 Proは、D-RTK GNSSと互換性があるため、磁気干渉に耐性があり、「cm単位での精度が得られ、産業用途にも適している」という。

コントローラー

 アームやアンテナがあらかじめ取り付けられており、折りたたむと標準のM600よりも小型になり、可搬性が高い。6個のインテリジェント・フライトバッテリを同時に充電できる充電ハブも同梱。全体の充電時間を短縮できる。

 飛行時間は従来モデルより向上、ホバリング時間はTB47Sバッテリー6個を使い、ペイロードなしで32分、ペイロード6kgの場合は16分。3.5kmの長距離伝送が可能。推進システムは防塵仕様で、メンテナンスが容易になっており、モーター自体が冷却する設計になっているため、「操縦が長時間に及んでも高い信頼性を実現する」という。

 外形寸法は、プロペラ、フレームアーム、GPSマウントを広げた状態で、ランディングギアを含めて1,668×1,518×727mm。重量はTB47Sバッテリ6個を含めて9.5kg。

付属品
6個のインテリジェント・フライトバッテリを同時に充電できる充電ハブも同梱