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DJI、“プロ仕様の映像”が撮れるOsmo Mobile Silver、屋外空撮モニタCrystalSky

 DJIは、米ラスベガスで1月5日~8日(現地時間)に開催されるコンシューマエレクトロニクス展示会「CES 2017」に合わせ、スマートフォン向けのハンディスタビライザーの新機種「Osmo Mobile Silver」や、ドローン操作向けの超高輝度な「CRYSTALSKYモニター」などを発表した。

Osmo Mobile Silver

Osmo Mobile Silver

 スマートフォンで手ブレを抑えた動画撮影などができる、ハンディタイプのスタビライザー。スマホ向けアプリ「DJI GO」を使い、被写体を自動で追尾したり、モーション・タイムラプス、長時間露光撮影、パノラマ撮影などが可能。撮影映像をライブ配信する事もできる。

 Osmo Mobile Silverは、「ライフスタイルにとけこむように設計」されたモデルで、新たに、撮影した映像をより滑らかにし、すぐに共有ができる機能を追加。新機能の「Beautifyモード」を使う事で、DJI GOアプリの自動認識技術と画像処理技術を組み合わせ、簡単な修正で、映像が最適化され、「まるでプロクリエーターが撮影したような映像になる」という。

 FiLMiC Proにも対応。プロ仕様の映像を制作できるアプリで、「手持ちのデバイスを活用し、柔軟で自由な創造性を発揮できる」という。

 バッテリを使った最大稼働時間は約4.5時間。固定できるスマホは、幅が約58.6~84.8mmまでのもの。価格は38,772円(税込)で、1月下旬の発売を予定している。

Zenmuse M1ジンバル

 Zenmuse M1は、スマホを固定できるジンバル。Osmoのグリップハンドルに取り付けられ、既にOsmoシリーズを利用しているユーザーが、スマホを使った撮影に対応できるようになる。

 ジンバルのみの販売で、Osmoハンドルは付属しない。価格は21,924 円(税込)で、1月下旬の発売を予定している。

Zenmuse M1ジンバル

CrystalSkyモニター

 屋外での空撮時に、直射日光の当たる場所でも画面をはっきりと確認できるというモニタ。DJI GOアプリとシームレスに連携し、モニタを確認しながらドローンをコントロールできる。7.85型、5.5型の2機種があり、日本での価格や発送時期は後日案内するという。

CrystalSkyモニター。左から7.85型、5.5型

 どちらもAndroid OSを採用し、DJI GOアプリが組み込まれている。解像度は7.85型が2,048×1,536ドット、5.5型は1,920×1,080ドット。輝度は7.85型が高輝度モードで1,000cd/m2、超高輝度モードでは2,000cd/m2。5.5型は1,000cd/m2

 「画面の表示はクリアかつシャープで、 色彩も鮮明で構図の微調整に求められる品質要件を満たしている」という。動画のデコーディングも最適化され、「滑らかなリアルタイムの映像をほとんど遅延することなく伝送できる」とする。デコードはMPEG-4 AVC/H.264とH.265に対応。最大60fpsまで再生できる。

 HDMI出力も備えており、モニタから、FPVゴーグルとして使うヘッドマウントディスプレイなどに映像出力が可能。

 16GBのROM、4GBのRAMを搭載するほか、ストレージ用にmicroSDカードスロットも装備。カードに録画した映像をモニタとして再生したり、映像のバックアップ記録も可能。

 組み込まれたDJI GOアプリを使い、機体のパラメーター調整、 カメラコントロール、 映像の管理や再生などが可能。

 4,920mAhの外部バッテリを利用できるほか、急速充電にも対応。低温環境下でも放電率をコントロールできるという。7.85型の最大稼働時間は4~5時間、5.5型は5~6時間。

ドローンの自動飛行制御用アプリ「GROUND STATION PRO」

 「GROUND STATION PRO(GS Pro)」は、 ドローンの自動飛行を制御するための、プロ向けアプリで、iPad向けに無料でダウンロード提供する。

「GROUND STATION PRO」の利用イメージ

 簡潔で使いやすいインターフェイスで、「iPadを数回タップするだけで複雑な飛行タスクを設定できる」とし、特にドローンを利用した空撮マッピングや建設業、 精密農業や電気設備の点検などの効率化が可能という。

 飛行区域とカメラのパラメータを設定後、 効率的な飛行経路を算出する「3Dマップエリア」機能では、飛行中に撮影された画像データが、 3Dマップを作成するために、 3D再構築ソフトウェアに入力される。タスク内容を再利用できるように保存することも可能。

 「TAP AND GOウェイポイント」機能は、 1つのタスクで最大99個のウェイポイントが設定でき、 機体の回転、 ジンバルピッチ、 録画の開始/停止、 写真撮影、 ホバリングなど最大15の連続操作を設定可能。

  「VIRTUAL FENCE」は、指定区域内で機体の高度と速度を設定することで、 安全性と使いやすさが向上する機能。指定区域外に近づくと、 機体はブレーキをかけてホバリングし、 飛行区域内に留まる。

PHANTOM 4中国・春節エディション

 Apple Storeにおいて、「PHANTOM 4中国・春節エディション」も発売。価格は149,040円(税込)で、製品の出荷は1月23日以降を予定。

PHANTOM 4中国・春節エディション

  Phantom 4のデザインが異なるバージョンで、中国の春節を祝し、イラストレーターでデザイナーであるMartin Sati氏が手がけている。土、火、水、風の4元素からインスピレーションを得ており、 デザインにそれぞれの要素を反映。 機体中央には、 中国の神話に登場する幸運と幸せの象徴であるフェニックスが描かれている。

 通常のPhantom 4と同様に、障害物認識センサー、ActiveTrack、TapFlyなどの昨日を搭載。4Kの空撮が可能で、 3軸カメラ・スタビライザーも搭載する。