ニュース

スマホケースに収納、高度20mから自撮りできるドローン「AirSelfie」、31,598円

 AirSelfieは、スマートフォンのケースに収納できる超小型のカメラ搭載ドローン「AirSelfie」を5月に出荷する。Kickstarter支援者には3月から順次発送。同社では「空飛ぶセルフィーカメラ」と呼んでいる。公式サイトで予約受付を開始しており、スマホ用ケースをセットにした価格が31,598円(税込)、複数回充電できるケース、パワーバンクとのセットが32,818円。パワーバンク単体が10,004円。

AirSelfie

 外形寸法は67.4×94.5×10.6mm(幅×奥行き×厚さ)と、スマートフォンよりも小さいが、4つのプロペラと500万画素のビデオカメラを搭載。垂直方向に最大20mの飛行が可能で、空中から自撮り(セルフィー)ができる。

 1080/30pでの動画撮影が可能。静止画も撮影できる。レンズの視野角は69度。可動式のジンバルなどは備えていないが、カメラは真横ではなく7度下向き取り付けられており、上空から下にいる人間を撮影しやすい角度になっている。

カメラは正面に搭載。やや下向きに搭載されているのがわかる

 スマホとはWi-Fiで接続。4GBのmicroSDカードを内蔵。バッテリは260mAhで、約3分の飛行ができる。重量は61g。

飛行中の様子

 小型ではあるが、振動吸収システムや安定飛行システムを備え、安定感のあるクリアな映像が撮影できるとする。ジャイロセンサー、気圧センサー、磁気センサーも搭載。筐体はアルマイト加工したアルミ製。

AirSelfieを格納できるスマホケースが付属する

 スマホのケースとセットで販売するのが特徴で、ケースの背面にAirSelfieを収納できる。ケースから取り出し、電源をONにすると、Wi-Fiでスマホと連携し、直ちに離陸準備に入る。

 操作はiOS/Android向けのアプリで行ない、3種類のフライトモード「セルフィー・モード」、「セルフィー・モーション・コントロール・モード」、「フライング・モード」から選択。選んでから「Take Off」をスライドすると離陸。空中に軽く投げてから飛ばす「TossFly」も可能。これとは別に、ホバリングモードも用意する。

 アプリの画面上に表示されるアイコンをタップする事で、静止画、動画の撮影が可能。スマホを傾けると、同じ方向にAirSelfieが傾くなど、直感的な操作ができるという。オートフォーカスも装備する。

 離陸ポイントへの帰還はマニュアル操作に加え、自動で戻る事も可能。着陸もボタン一つで自動的に行なえる。戻ってきた本体の下に、素早く手をかざすと手のひらに着陸する「TouchLand」機能を備えている。なお、スマホとのWi-Fi接続が途切れた場合は、安全のために、その場でホバリングし続ける。

AirSelfieの飛行デモ -AV Watch

 セルフィー・タイマー機能により、最長10秒間のタイマー撮影が可能。最大8枚の連続撮影もサポートする。撮影したデータは、SNSなどに手軽に投稿できる。

 ケースに収納すると、AirSelfieを30分でフル充電できる。10分で約50%の充電も可能。ケースはiPhone 6/6s/7用と、SamsungのGalaxy S7 Edge用を用意。これらのケースには1,800mAhのバッテリを搭載。ケース自体の充電時間は約120分。これとは別に、パワーバンク(12,600mAh)も用意しており、AirSelfieを約16回充電できる。パワーバンク自体の充電時間は約6時間。

背面に充電用のUSB端子を装備
パワーバンク
Introducing AirSelfie

「自撮り棒に代わるのが、AirSelfie」

 AirSelfie Holdingsの共同設立者エドアルド・ストロッピアーナ氏は、手軽に自撮りができるAirSelfieの魅力について、「もはや古くなった自撮り棒に代わるのが、AirSelfie。自撮りの革命と言える製品」とアピール。

AirSelfie Holdingsの共同設立者のエドアルド・ストロッピアーナ氏

 Kickstarterを使って資金集めを開始したプロダクトだが、受付開始から72時間で目標額を達成。81カ国から支援者を獲得したという。「資金集めだけでなく、どの国に、AirSelfieを支援してくれる人がいるのかを知る事もでき、とても意味があった」(ストロッピアーナ氏)という。

 現在は直販サイトで予約を受付ているが、各国のディストリビューターと契約を結んでいるところで、「販路は拡充させていく」という。

 なお、AirSelfieは61gで、改正航空法の対象外(規制対象は200g以上)となる。ストロッピアーナ氏は安全性について、「アメリカでは(非常に小型軽量なので)ドローンと位置づけられておらず、どこへでも持ち歩ける家電のようなものと位置づけられている。日本の規制も200g以下でクリアしており、とても安全だ。また、2歳の姪っ子が、AirSelfieの(プロペラの)ブレードに誤って触れてしまった事があるのだが、怪我もなかった」と、体験談も交えて安全性をアピールした。

プロペラのブレードは、側面から触れられないようガードされている