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ハイレゾ音楽配信「クリプトン HQM STORE」が7月で終了。開始から約8年

 クリプトンは、ハイレゾ音楽配信サービスの「クリプトン HQM STORE」を、7月31日をもって終了すると発表した。終了の背景について「ハイレゾ音源の聴取環境や配信サービスの多様化」を挙げている。

 同社のハイレゾ音楽配信は、全曲DRMフリーの「HQM(High Quality Music)データ配信サービス」として'09年6月29日からスタート。その後、アナログテープのスタジオマスターをハイレゾでデジタルリマスタリングする「オリジナルスタジオマスターテープ・ハイレゾ音源シリーズ」や、クラウド上の音楽をiPhoneなどで再生できる「HQMクラウド」も加えて展開している。

 今回のサービス終了に伴い、会員へのメール告知は5月31日より開始。HQMクラウド コンテンツの新規販売の終了は6月9日で、購入済みコンテンツのクラウドサービスは7月31日まで継続する。

 ダウンロード販売の終了は6月30日。サービスの終了(購入済みコンテンツのダウンロード終了)は7月31日のため、楽曲を購入後、未ダウンロードの会員には7月31日までの間にダウンロードするよう案内。また、HQMクラウドサービスの会員に対しても、同日までに対象楽曲をパソコンなどにダウンロードすることを案内している。ユーザーサポート窓口の終了は12月21日。

 同社はサービス終了にあたり、「国内初の全曲DRMフリーによるハイレゾ音源配信を開始し、PCオーディオやネットワーク・オーディオの世界を切り開いてまいりましたが、ハイレゾ音源の聴取環境や配信サービスの多様化にともない、現行の配信サービス形態は一旦終了とし、引き続き音響機器関連を中心にお客様にとって高品位な音楽の聴取環境を提供してまいります」とコメントしている。

 なお、他社のハイレゾ配信サービスでは、既報の通りJVCネットワークスによる「VICTOR STUDIO HD-Music.」が、5月31日をもって終了する