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REVEL、ベリリウムツイータ採用の新スピーカー「PERFORMA BE」'18年春発売
2017年11月7日 17:47
ハーマンインターナショナルは7日、Mark Levinsonの姉妹ブランドであるREVELの新製品として、「PERFORMA BE」シリーズを発表した。フロア型「F228Be」、ブックシェルフ「M126Be」の2製品、どちらも2018年春発売予定で、価格は未定。
また、既発売でフラッグシップのフロア型「ULTIMA SALON2」と、その下位モデルの3ウェイフロア型「ULTIMA STUDIO2」のスペシャル・カラーバージョンの発売も決定。どちらも受注生産となり、納期は約4カ月。こちらも価格は未定となっている。
フロア型「F228Be」
PERFORMA3シリーズの最上位モデル「F208」をベースとしながら、新開発の25mm径ベリリウム・ドームツイータを採用するなど、ユニットを一新。より低歪、かつ高ダイナミックレンジを実現した。
構成は3ウェイ4スピーカーで、ミッドレンジは130mm径、ウーファは200mm径ユニットを2基搭載している。ミッドレンジとウーファに使っているユニットは、DCC(ディープ・セラミック・コンポジットコーン)。
ツイータのドームにベリリウムを使うことで、チタンと比べて7倍の強度、ダンピングのパフォーマンスも3倍を実現。帯域も40kHzまで拡張した。さらにダイヤモンドやチタンと比べ、重量が軽い事も利点だという。この結果、PERFORMA3シリーズのツイータと比べ能率は6dB向上。第5世代のウェーブガイドをユニットの前面に組み合わせる事で、音の伝搬もより改善されている。
ミッドレンジとウーファのDCCは、航空業界で採用されていた素材。アルミとセラミックを組み合わせることで、強度を高めており、ダンピングや再生帯域などのパフォーマンスを向上させた。マグネットのサイズも大型化している。
ネットワークにはフィルムコンデンサ、空芯コイルなどを用いており、ネットワークの性能も向上したという。エンクロージャはフロントバスレフ。
ブックシェルフ「M126Be」
PERFORMA3シリーズのブックシェルフ「M106」をベースにしながら、フロア型と同様に、新開発の25mm径ベリリウム・ドームツイータを採用するなど、ユニットを一新した。
2ウェイ2スピーカーで、リアバスレフ。ウーファは165mm径のDCC。
REVELは、Mark Levinsonの姉妹ブランドであり、JBLの全面的な技術協力を得て生まれた「次世代を照準する最先端スピーカーマニュファクチャラー」と位置づけられている。
これまではハイエンドシリーズ「ULTIMA2シリーズ」と、その技術を投入した「PERFORMA3シリーズ」、エントリーとなる「CONCERTA2シリーズ」を展開していたが、新製品のPERFORMA BeはULTIMA2とPERFORMA3の間に位置づけられている。
「ハーマンが持てるリソースを全てREVELに投入している」
ハーマンインターナショナルのジム・ギャレット氏は、REVELブランドについて「1996年に、ドクター・シドニーハーマンが“Mark Levinsonクラスのブランドに育てたい”と立ち上げたスピーカーブランド。“世界に冠たる最先端のラウドスピーカーを作り上げる”事を目的とし、ハーマンが持てるリソースを全て投入している」と説明。
拠点はカリフォルニア州ノースリッジ。そこで、多くのエンジニアが研究・開発に携わっているという。ハーマンインターナショナルの御子柴正武本部長は、日本におけるREVELブランドの知名度をさらに向上させ、多くの人にそのサウンドを聴いてもらうために、今後も注力する姿勢を示した。