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REVEL、ベリリウムで音の透明感を高めたスピーカー「PERFORMA Be」10月発売
2018年6月14日 14:51
ハーマンインターナショナルは、REVELブランドのスピーカー「PERFORMA Be(パフォーマベリリウム)シリーズ」2製品を10月から発売する。価格は、フロア型「F228Be」が1本58万円、ブックシェルフ型「M126Be」は1本23万円。カラーはハイグロス・ブラックとハイグロス・ウォールナットのほか、受注生産でハイグロス・ホワイトとメタリックシルバーを用意する。
REVELはMark Levinsonの姉妹ブランド。「PERFORMA Be」は、REVELスピーカーラインナップ中核のPERFORMA 3シリーズをベースに、ベリリウムドームツイータを中心とした新開発ユニット群を搭載して音質を高めたアップグレードモデル。
「F228Be」は、前面バスレフのフロアスタンド型3ウェイシステム、「M126Be」は背面バスレフ・ブックシェルフ型2ウェイシステム。'17年11月の発表時は'18年春に発売予定としており、今回発売時期が決定した。
25mm径ドーム型ツイータに採用しているベリリウムは、アルミ、チタンなどの素材に比べ約半分の質量で4.5倍の硬度と3倍のダンピング特性を発揮。同等の物理特性を持つダイアモンド蒸着ダイアフラムよりもさらに軽量となる。これをツイータの振動板に採用することで「音の透明感が格段に増し、音像のディテール描写も明瞭なものになっている」としている。
このツイータを第5世代セラミック-コート・アルミダイキャスト製アコースティックレンズ・ウェーブガイドを介してバッフルに装着。ミッドレンジとのクロスオーバー帯域における指向性を整合、同帯域でのエネルギー整合にも貢献するという。
フロア型のF228Beには、130mm径DCC(Deep Ceramic Composite)コーンのミッドレンジを搭載。エッジ幅を狭め有効振動面積を拡大した新設計の振動板を採用する。ボイスコイル径を拡大し、強化した磁気回路との相乗効果により、パワーコンプレッションを減少、ダイナミックレンジを拡大した。
ウーファはDCCコーンで、F228Beは200mm径×2、M126Beは165mm径×1。DCCコーンは、アルミ振動板の両面をプラズマ放電により深層部までセラミック化、強度とダンピング特性を向上させたもので、「コーン紙の不要なしなりやレゾナンスを抑え理想的なピストニックモーションを得ることにより、音のピュリティーとディテールの再現性を高めた」という。
ネットワーク部には、フィルムキャパシタや空芯コイルなどを使用、シームレスな帯域整合を可能にするハイ・オーダー設計のプレシジョン・ネットワークを搭載。F228Beには、相互干渉を防ぐため中高域用と低域用を独立させたセパレート基板を採用。バイワイヤリングやパッシブバイアンプ駆動に対応した2組の入力端子を装備する。
キャビネットは、天板の強化と防振のために装着したトップドームに、新たにスタイリッシュなメタリック・ブラック仕上げを採用。ベースプレートと共に特にエネルギーの大きな縦方向の共振を抑え、カラーレーションを排除。ツイータのウェーブガイドやユニットのバッフルへのシームレスマウント、リアバッフルを持たないラウンド設計のキャビネットデザインなどを採用する。
両端にテーパーを設けたフレアード・ポートを備え、ポートノイズやダイナミック・コンプレッションを防ぎ、付属のフォームパッドの挿入により低域レスポンスのコントロールも可能。フロントグリルにはバッフル面に余分な凹凸の無いマグネット・アタッチメント式を採用している。M126Beは別売スタンド「M-STAND」(6万円/ペア)も用意する。
周波数特性(-6dB)とクロスオーバー周波数、出力音圧レベルは、F228Beが27Hz~44kHz、260Hz/2.1kHz、90dB。M126Beが54Hz~44kHz、1.7kHz、86dB。インピーダンスはいずれも8Ω。推奨アンプ出力(8Ω)は、F228Beが50~350W、M126Beが50~150W。
外形寸法と重量は、F228Beが342×375×1,182mm(幅×奥行き×高さ)、37.2kg、M126Beが211×262×386mm(同)、10.0kg。グリルが付属するほか、F228Beにはスパイクも同梱。