パイオニアは2018年1月で創業80周年。「記念モデルも順次発表していく」

　1938年に創業したパイオニアは、2018年1月1日に創業80周年を迎える。これに合わせ、80周年記念ロゴマークを作成。特設Webサイトを'18年1月に開設し、80周年記念モデルも1月以降に順次発表していくという。

国産初のダイナミックスピーカー「A-8」

　創業者の松本望氏が1937年に、国産初のダイナミックスピーカーを開発。その翌年の1938年に、福音商会電機製作所として創業。外国産のダイナミックスピーカーの音に圧倒された松本氏が、その感動を一人でも多くの人に届けたい、という想いから開発した「A-8」につけた商標が、現在の社名である「パイオニア」で、1961年に現社名として商号を変更した。

世田谷区にある松本望夫妻の住宅は、現在「松本記念音楽迎賓館」となっており、その中にある松本氏が使用していた工作室(2008年撮影)

　パイオニアは80年を振り返り、「創業の精神を表した“より多くの人と、感動を”という企業理念のもと、社名が意味する“開拓者精神”を揺らぐことのない信条として継承しながら、今日まで数々の世界初の製品やサービスをグローバルに展開してきた」と説明。

　「これまで培ってきた技術を活かし、開拓者として昇り続ける意志を表現した上へと開く円弧と、パイオニアに関わる全ての人々の想いを音叉から響きわたる音として表現した波形」を組み合わせたという、80周年記念ロゴマークを作成した。

80周年記念ロゴマーク

　パイオニア株式会社は現在、カーエレクトロニクス事業を主軸としており、「今後も、“音”“映像”“情報”が持つ無限の可能性を究め、お客様一人ひとりの心に響く感動を提供し続けてまいります」とコメント。なお、AV機器を手掛けていたパイオニアホームエレクトロニクス(PHE)は、2015年にオンキヨーへ譲渡され、現在は子会社のオンキヨー&パイオニアがパイオニアブランドのAV機器を開発している。