ニュース

パナソニック、HDR10+対応4K有機ELテレビを発表。UHD BDプレーヤーも

 パナソニックは、4K有機ELテレビ「FZ950」シリーズと「FZ800」シリーズを、1月9日より米国ラスベガスで開催されるCES 2018に合わせて発表した。Ultra HD Blu-rayプレーヤー4モデルのラインナップも発表している。

4K有機ELテレビ「FZ950/FZ800」シリーズ

4K有機ELテレビ

 FZ950/FZ800シリーズはどちらも、65型と55型を用意する。映像エンジンの「HCX」を改良、「ダイナミックLUT」システムを導入した。従来のLUT(ルックアップテーブル)は、ソースで使われている色空間に固定されていたが、新しいHCXではシーンの平均輝度レベルを検出・分析することで、そのシーンに適したLUTを動的に適用。より自然な表示ができ、暗部の色表現なども向上しているという。

映像エンジンの「HCX」を改良

 パナソニックや20世紀フォックス、サムスンで推進しているHDR映像技術「HDR10+」のダイナミックメタデータにも対応。シーンに応じて動的に輝度や色、コントラストなどを補正することで、高画質化を実現している。HDR10、HLGもサポートする。

 さらに、ゲーム表示向けに高速な画像処理を行なう事で、表示の遅延も抑えたという。

4K有機ELテレビ「FZ950/FZ800」シリーズ

 FZ950シリーズの2機種は、Technics(テクニクス)の音響技術を採用した「Tuned by Technics」モデル。「一体型TVスピーカー用のクラス最高のサウンドを提供する」という。4基のウーファとミッドレンジ、2基のツイータを採用し、低域を増強する4基のパッシブラジエータも搭載した。

FZ950シリーズの2機種は、Technicsの音響技術を採用した「Tuned by Technics」モデル

UHD BDプレーヤー

 DP-UB820、DP-UB420、DP-UB330、DP-UB320の4モデルを用意。上位機のDP-UB820、DP-UB420は、ファームウェアアップデートにより、HDR10+のダイナミックメタデータ技術に対応予定。シーンごとに最適な表示ができるという。UB820はDolby Visionにも対応する。

DP-UB820、DP-UB420

 4K映像エンジンの「HCX(Hollywood Cinema Experience) Processor」も搭載。パナソニックハリウッド研究所(PHL)で開発されたビデオ技術に、独自のクロマとグラデーション処理を適用することで改善。4Kダイレクトクロマアップスケーリング機能を備え、フルHD映像を4Kに高画質にアップコンバートできる。

 UB820とUB420には、HDR調整機能も搭載。HDR対応テレビでは、トーンマッピングを使い、コンテンツの静的メタデータに従って画像の明るさの範囲を一致させているが、メーカーや特定の機種によっては最適な結果が得られない事があるという。そこで、プレーヤーでトーンマッピングを行なう事で、テレビに関係なく安定したHDR画質を表示するという「HDRオプティマイザ」を用意。

 HDR信号を最適化し、輝度を自由に調整も可能。リモコンのHDR設定ボタンを使って、カスタマイズができる。HDR非対応のテレビ向けに、HDRからSDRへの変換機能も備えている。

 ネットワークにも対応し、映像配信サービスの視聴も可能。UB820は、7.1chのアナログオーディオ出力を備え、金メッキ端子を搭載。HDMI出力を2系統備え、映像と音声信号を分離し、不要なノイズを抑えた高品位な音声出力が可能というWAV/FLAC/MP3/AAC/Apple Lossless/AIFF/WMAに加え、11.2MHzまでのDSD再生にも対応する(330/320は5.6MHzまで)。UB820/UB420は、真空管アンプ特有のサウンドをシミュレートで再現する機能も用意する。

 DP-UB820/UB420はAmazon AlexaとGoogle Assistantにも対応予定。ハンズフリーで音声操作が行なえ、今後はVODなどのアプリの起動や操作にも対応していく予定。