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Abyss、極薄振動板の平面駆動ヘッドフォン「AB-1266Phi」。XIAudioアンプも

 トップウイングサイバーサウンドグループは、米JPS Lab「Abyss」ブランドの平面駆動ヘッドフォン「AB-1266Phi」と「Diana」を受注生産で発売。2月10日より受注を開始し、納期は約1カ月。AB-1266Phiの価格はパッケージによって異なり、68万円~110万円。Dianaは45万円。

Abyss「AB-1266Phi」
Abyss「Diana」(Black Onyx)

 また、XIAudioブランドのヘッドフォンアンプ「Formula S」も2月10日より受注開始し、価格は52万5,000円。いずれも、2月10日開催の「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研) 2018冬」に出展予定。

XIAudio「Formula S」

Abyss「AB-1266Phi」

 独自の素材、マグネット、音響デザインに5年を費やしたというドライバを搭載する平面駆動型のヘッドフォン。付属品が異なる3種類のパッケージを用意。基本的なパッケージのLiteは680,000円、ケーブルやケースなどを変更し、スタンドも追加したDeluxeが79万円、さらに、ケーブル材質やプラグを変更したCompleteが110万円。

AB-1266Phi Lite

 自社開発の極薄/低質量の振動板を使った「プレーナー・マグネティック・トランスデューサー・デザイン」を採用。「頭の外に空間感に満ちたサウンドを生み出す」としている。

 ヘッドフォン部は3パッケージ共通。フレームはソリッド・アルミニウムから機械加工し、共振を最小限に抑制。ヘッドバンドの上に軸受けを設け、ユーザーの頭に合った装着を可能にしている。

 イヤーパッドはラムスキン製。ヘッドフォンでも広い音場を再現するため、イヤーパッド、フォーム、表面の形状、サイズなども検証した。周波数特性は5Hz~28kHz、インピーダンスは42Ω、能率は88dB/mW。重量は620g。

 Liteパッケージに付属するケーブルは、2.5m 4ピンXLRヘッドフォンケーブルと、4ピンXLR-6.3mm変換ケーブル。Abyssロゴが刺繍されたベルベット・バッグを同梱する。

 Deluxeは、ヘッドフォンケーブルをよりハイパフォーマンスなモデルに変更したほか、ヘッドフォン端子は4ピンXLRから、3ピンXLR×2に変更。変換ケーブルやヘッドフォンスタンドも追加している。

AB-1266Phi Deluxe

 Completeは、Deluxeからケーブル材質を変更し、JPS Labs「Superconductor HP」ケーブルを採用。オプションの選択でプラグの変更も可能となっている。

AB-1266Phi Complete

Abyss「Diana」

 上記のAB-1266Phi向けに開発したユニットをカスタマイズし、小型軽量なモデルとして製品化。カラーはBlack Onyx、Coffee、Active Whiteの3色。ハウジングはアルミ削り出し。通気性のあるソフトレザーとイタリアのアルカンタラを採用する。

Diana(Coffee)

 インピーダンスは40Ω、能率は91dB/mW、重量は330g。ステレオミニの1.5mケーブルやキャンパス・キャリー・ケースが付属。オプションでプラグを4ピンXLRや2.5mm、4.4mmなどに変更できる。

Diana(Active White)

XIAudio「Formula S」

 Abyss AB-1266の駆動に最適というヘッドフォンアンプ。純A級アンプを搭載し、出力は約2W×2ch(46Ω)。消費電力は約20Wで、本体の温度が高くならないよう設計したという。アルプス製のボリュームを搭載。

Formula S

 入力はシングルエンドのRCAで、ヘッドフォン出力は標準と4ピンXLR、3ピンXLR×2に対応。本体はアルミ製。外形寸法は24×29.3×13cm、重量は4.8kg。

背面