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GRADO、レコードカートリッジPrestigeを約20年ぶり刷新。「Gold2」など6機種

 ナイコムは、米GRADOのアナログレコード用カートリッジ「Prestige」シリーズを約20年ぶりにリニューアル。6モデルを2月23日に発売する。価格は、上位モデルから順に「Gold2」が31,200円、「Silver2」が27,000円、「Red2」が20,400円、「Blue2」が15,000円、「Green2」が12,800円、「Black2」が9,800円。各製品のT4Pモデルも同価格で用意する。

Gold2

 1998年の発売以来、コアなオーディオ愛好家からライトなユーザーまで幅広い層に支持されてきたというエントリーラインのPrestigeシリーズを刷新。2017年末より発売した“GRADO史上最高級機”の「Epoch」に用いた製品開発ノウハウを盛り込み、6製品とも「ピーキングのない素直な広域、重心が低くエネルギッシュな低域、厚みのある中域」を特徴としている。

 「Silver2」の生産工程において検査に合格した製品を、手作業により選別した約5%の製品が「Gold2」となる。同様に、「Blue2」の生産工程から選別した約10%の製品が「Red2」、「Black2」から選別した約15%が「Green2」。

Silver2

 超高純度銅線を用いたコイル巻技術を採用し、最新の機器で制御。発電部の4つのコイルを調和させ、ディストーションを極小化。音源の高い透明感を達成したという。OTL(Optimized Transmission Line)カンチレバーを真鍮製のブッシングに装着し、Gold2/Silver2/Red2/Blue2は4ピースで構成。レコード溝を緻密にトレース可能としている。Green2/Black2は3ピース構成。針先には、GRADOオリジナルの楕円形ダイヤモンド針を備える。

 OTL技術により、LPの表面から製品内部のジェネレーターへの理想的な信号の伝送を実現。不要な共鳴を排除、音楽の基本周波数と高調波周波数を保持しながら歪みを低減しカートリッジ内で生成されるノイズを最小化するという。

 周波数特性とチャンネルセパレーションは、Gold2/Silver2が10Hz~60kHz、35dB(1kHz)、Red2/Blue2/Green2/Black2が10Hz~50kHz、30dB(1kHz)。重量は5.5gで6モデル共通。各モデルの交換針も別売で用意する。

Red2
Blue2
Green2
Black2
Gold2の交換針