GRADO、36万円のMI型カートリッジ「Statement3」

Statement3

ナイコムは、米GRADOのハイエンドMI型カートリッジ「Lineage」シリーズのベーシックモデルとして、「Statement3」を11月6日に発売する。ステレオ用とモノラル用の2タイプをラインナップ。価格は各36万円。

Lineageシリーズは、最高峰のGRADOシグネチャーサウンドを提供することを掲げ、厳選したマテリアルとGRADOが持つ全ての技術を結集したというシリーズ。CEO兼同社最高エンジニアのJohn Grado自らが組み立てを行ない、フラッグシップクラスの製品に仕上げているという。

Statement3は、Lineageシリーズ最上位の「Epoch」と「Aeon」の技術を応用しつつ、新たな技術で全てに見直しを施したとする最新モデル。

ハウジングには、硬化処理を施した豪州産ジャラ材を採用。安定したトラッキングを可能にする、質量分布を最適化したハウジング設計にしたという。

共振低減のため、発電システムと針をモジュール化してハウジング内に搭載。ボロンカンチレバーを採用したFLUX-BRIDGER設計を採用し、全帯域で優れたバランスを目指した。新たなコイル巻線技術と新設計の4コイルユニゾンを搭載。4段階のシールド処理により、高精度の信号伝送を実現した。

LRバランスの最適化を実現するツインマグネットシステムを採用し、低ノイズ仕様のフォノステージで最大限のダイナミクス性能を発揮。「サウンドは驚くほどに緻密でパワフル。広大なサウンドステージの中で全てを正確に再現する、GRADOシグネチャーサウンドの真髄を提供します」としている。

出力は1.0mVで、出力抵抗は74Ω。インダクタンスは8mH。周波数特性は5Hz～65,000kHz。チャンネルセパレーションは35dB(10kHz～30kHz)で、適合負荷10k～47kΩ。針圧は1.6～1.9g。重量は10g。