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FiiO、バランス出力を選べるポータブルアンプ「Q5」。アプリでDACの調整も

 エミライは、FiiOのUSB DAC/ポータブルアンプ「Q5」を5月中旬より発売する。2.5mmバランス出力対応の「Q5 with AM3A」、4.4mmバランス出力対応の「Q5 with AM3B」を用意し、価格はオープンプライス。店頭予想価格は2.5mmバランス対応が48,000円前後、4.4mmバランスが50,000円前後。

FiiO Q5

 AKM製のDACチップ「AK4490EN」をデュアル・モノ構成で使用したポータブルアンプ/USB DAC。TI製の高品質オペアンプ「OPA1642」やマイクロコントローラーチップ「MSP432」、Vishay製高精度抵抗、Panasonic製フィルムコンデンサ、新日本無線製「NJW1195」ボリュームコントロールチップなど音質にこだわったパーツを採用。自社開発の電源フィルター回路や優れた電源供給回路設計により、高音質化を図る。

 USB DACとしては最大384kHz/32bitのPCMデータと、11.2MHzまでのDSDデータのネイティブ再生に対応。XMOS製USBコントローラーチップ「XUF208」搭載する。電子ボリューム方式による音量調整機構を採用、ギャング・エラーを排除している。

 アンプ・モジュール方式を採用し、2.5mmバランス出力端子用のモジュールと、4.4mmバランス出力端子用を用意。モジュールを取り換えることで、異なるバランス出力端子に対応できる。推奨ヘッドフォンインピーダンスは16~150Ω(シングルエンド)、16~300Ω(バランス出力)。

ウォークマンとFiiO Q5 with AM3Bを接続

 ライン入出力も可能な3.5mm端子も装備。同軸デジタル入力、光デジタル入力も兼用となっており、同軸デジタル接続用に同軸ケーブル「L28」も別売され、MacBook Proなどのデジタル出力対応機器でヘッドフォンアンプとして活用できる。

 Bluetooth 4.2に対応し、スマートフォンからのワイヤレス音楽出力に対応。コーデックはaptXやAACに対応する。Bluetooth経由の入力信号は、Bluetooth受信用チップのDAC部をバイパスし、XMOSチップを介してAK4490 DACに直接入力され、高音質に処理する。

 iOSアプリ「FiiO Music」も提供。Bluetooth接続したiPhoneから、DACチップのデジタルフィルターの変更や入力切替などの設定が行なえる。

iPhoneとFiiO Q5

 また、Gain切替/Bass Boost機能や、iOSデバイスの電池切れを防ぐ、自動接続検知・切替機能も装備。micro USB端子は電源供給用とデータ伝送用の2系統を用意。音質への悪影響を防ぐ。

 バッテリ容量は3,800mAh。連続再生時間は約10時間(USB/Bluetooth)/約10.5時間(同軸デジタル接続)/約20時間(アナログ入力)。自動シャットダウン機能によりバッテリ消費を抑制する。本体の外形寸法は64×124×16mm(縦×横×厚み)、重量は約195g。

 Lightning-to-micro USBケーブルや、3.5mmケーブル、滑り止めマット、同軸アダプター、光学アダプター、モジュール交換用ドライバー、キャリングポーチなどが付属する。

X7 Mark IIに4.4mmバランス対応モデルも

 4.4mmバランス出力用モジュール「AM3B」は、ポータブルオーディオプレーヤー「X7 Mark II」にも装着可能で、単品販売やX7 Mark IIとのセットモデルも発売。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は「AM3B」が14,000円前後、「X7 Mark II with AM3B」が85,000円前後。

X7 Mark II with AM3B
AM3Bを単品発売