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JDIが1,001ppiの高精細VR HMD液晶を'18年度量産へ。高速応答、120Hz駆動
2018年5月10日 18:07
ジャパンディスプレイ(JDI)は10日、VRヘッドマウントディスプレイ(HMD)専用の3.25型100,1ppi低温ポリシリコンTFT液晶ディスプレイ(LTPS TFT-LCD)を開発したと発表した。VR用HMD向け高精細ディスプレイの開発を加速し、2018年度中には1,000ppiを超えるディスプレイを量産予定。5月20日～25日に米ロサンゼルスで開催される「SID DISPLAY WEEK 2018」で技術展示を行なう。
高精細で動画のぼやけやレイテンシーを抑え、自然で緻密なVR動画を実現するために開発された液晶。同社は'17年に803ppiのディスプレイを発表したが、HMDの小型軽量化に向け、ディスプレイ小型化とレンズ倍率の拡大には800ppiでは不十分と見て、1,000ppi以上の高精細化を進めている。
新開発した1,001ppi LTPS TFT-LCDは3.25型/2,160×2,432ドット。既存の803ppi(3.6型/1,920×2,160ドット)から高精細化しただけでなく、画素の応答速度を4.5ミリ秒から2.2ミリ秒に改善して動画ぼやけを抑制。リフレッシュレートは120Hzまで高め(803ppiモデルは90Hz)、レイテンシーを低減。VR用HMDで現実に近い視覚や体感を得られ、VR市場の拡大が期待できるという。