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ジャパンディスプレイ初のVRヘッドセットは高精細615ppi。開発者限定

ジャパンディスプレイ(JDI)は、VR専用に開発した液晶パネル搭載の高精細ヘッドマウントディスプレイ「VRM-100」を開発。日本国内企業の開発者向け限定で販売する。予約開始日は12月3日、発送は12月中旬以降を予定している。

VRヘッドマウントディスプレイ「VRM-100」

従来のVRヘッドマウントディスプレイ(VRHMD)は、高精細ディスプレイと各種センサーやコントローラを搭載したゲーム向けハイエンド製品と、それに比べてディスプレイ性能や価格を抑えた製品のセグメントに分かれている。JDIは、「ゲーム用途でない高画質VRコンテンツを体験するにもハイエンド製品を購入する必要があるという課題」の解決を目的に今回の製品を開発。同社はこれまで、VR専用液晶ディスプレイの開発、製造、販売のみ行なってきたが、 VRHMDにも事業領域を広げ、VR市場の普及拡大を図る。

VRM-100は、2,880×1,600ドット(615ppi)のパネルとジャイロセンサーを搭載したVRモニターユニットをVRゴーグルに取り付けることで、高精細のVR映像の表示が可能。リフレッシュレートは80Hz(60Hz)自動切換え、PC側接続インターフェイスはHDMIとUSB 3.0。ジャイロと3DoF地磁気センサーを備える。ステレオの音声出力端子を備える。

付属VRゴーグルは清掃しやすいように分離可能な構成で、店頭や展示会などでも清潔な状態で使用できるという。外部ヘッドトラッキングセンサーやコントローラーは省き、高画質なVR映像の視聴に特化している。外形寸法は175×98×116mm、ケーブルを除く重量は336g。

PCの推奨環境はOSがWindows 10、GPUがNVIDIA GeForce GTX1060以上、AMD Radeon RX580以上。開発環境はUnity用OpenVRのドライバを提供予定。

モニターユニットとゴーグルを分離可能