8K液晶で裸眼3D立体視の17型ライトフィールドディスプレイが動画対応。JDIとNHK-MT

　ジャパンディスプレイ(JDI)は、NHKメディアテクノロジー(NHK-MT)と共同で開発中の「17型ライトフィールドディスプレイ」に動画再生機能を追加し、3D動画の再生を実現した。2019年度の生産開始を予定している。

　17型ライトフィールドディスプレイは、JDIの17型8K高精細液晶ディスプレイをベースとし、見る位置に応じた物体からの反射光を再現することで、3Dメガネを使わなくても、実物を見ているかのような立体感のある映像を表示できる。

　'17年の開発発表時には静止画の立体表示だけの対応だったが、新たに複数の光線画像をタイル状に並べた映像から、リアルタイムにライトフィールドディスプレイに適合した画素配列に変換するシステムを開発。実用的な再生装置で8Kライトフィールド映像の再生が可能となったという。

　コンテンツについても、最新のデジタイズ技術やCG制作技術を駆使し、奥行きを非リニアなカーブで圧縮することにより、これまでにない自然な映像表現を可能としたという。

　動画対応のライトフィールドディスプレイは、5月20日～25日に米カリフォルニアで開催される「SID DISPLAY WEEK 2018」のJDIブースで技術展示。また国内でも5月23日から25日に東京ビッグサイト西ホールで開催される「ワイヤレス・テクノロジー・パーク 2018」の5G Tokyo Bay Summit 2018でも展示予定。