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ビクター90周年、120万円のホーン付きオルゴール。ウッドコーンスピーカー技術投入
2018年6月14日 12:40
JVCケンウッドは、「ビクター設立90周年記念商品」として、ホーン付きの卓上型オルゴール「RJ-3000MK2」を6月14日より限定90台で発売する。価格は120万円。専用窓口で予約を受け付け、受注後に届くまでの期間は約2~3カ月の予定。6月16日と17日に東京国際フォーラムで開催される「OTOTEN 2018」ブースで音色を聴ける。
旧日本ビクターが1996年に発売した高級オルゴール「RJ-3000」を元に、当時採用していたカンチレバーによるホーン方式を踏襲。新たに、独自技術であるウッドコーンスピーカーのキャビネット音響技術を投入した。「20年超前のオルゴール技術と現在のウッドコーンスピーカー技術の融合により、豊かなアコースティックサウンドを奏でる」としている。5枚のディスクを同梱するほか、別売ディスクへの交換により、80曲以上を聴ける。
オルゴールのアコースティックな響きは、キャビネットの素材と構造に左右されるため、響きや音色の異なるスプルース、カリン、メイプル、ナラ、チェリーなどの無垢材を、最大限の響きや余韻が得られるようにキャビネット内へ配置。アコースティックな美しい響きを追求した。表面仕上げは天然カリン材。
前身機「RJ-3000」で採用したカンチレバーによるホーン方式を踏襲。蓄音機の音を奏でるサウンドボックスと同じ原理で、ムーブメントの振動をカンチレバーを介し、その支点との比率を変えることで拡大して小型金属振動板に伝達。さらに、アルミダイキャスト製ホーンにより拡大/拡散することで、豊かな音楽空間を実現するという。
独自技術であるウッドコーンスピーカーのキャビネット技術を応用。木材に経年効果を付加させる人工熟成処理(特定条件下での加熱処理)を施した響棒と、ウッドブロックをキャビネット内に組み込んだ。素材と形状を吟味した響棒と、ゆったりとした豊かな低音を再現するためのウッドブロックを、それぞれ最適に配置、オルゴールの美しい響きに最適なチューニングを施したという。
駆動方式は電動モーター。国内製の45弁ディスク式オルゴールムーブメントである、日本電産サンキョー「ORPHEUS」を採用。同ムーブメントを、ステンレス素材のメカベースと人工熟成ナラ材響板で積層にした独自のハイブリッド構造とし、弾かれた櫛歯の振動を最大限にキャビネットへ伝達して音を拡大する。
外形寸法は637×425×798mm(幅×奥行き×高さ)で、上蓋を閉めた状態の高さは412mm。ディスクを含む重量は約18kg。電源はACアダプタを使用する。
同梱するオリジナルディスクは「ジュ トゥ ヴ」、「パッヘルベルのカノン」、「花のワルツ」、「いとしのエリー」、「らいおんハート」の5枚。そのほか、日本電産サンキョーから全84タイトルが販売されており(2018年6月14日時点)、ディスクを交換して演奏できる。