ニュース
リコー、THETA V機能拡張で開発者支援。プラグインストア開設
2018年6月28日 14:29
リコーは、360度全天球4Kカメラ「THETA V」向けに、第三者によるプラグイン開発を支援する「RICOH THETA プラグイン パートナープログラム」を6月28日に開始した。登録制で、開発したプラグインは7月にリコーが開設するストアにアップロードして公開可能。ユーザーは目的に合わせて機能追加できるようになる。これに合わせ、THETA V本体ファームウェアと関連アプリをアップデートした。
THETA Vは、AndroidベースのOSを採用し、カメラ本体の機能をプラグインによって追加できる自由度の高い拡張性を実現。現在はプリインストール・プラグインとして、撮影したカメラ本体内の映像データをテレビなどに360度映像として表示する「リモート再生」機能と、撮影した画像・動画をUSB OTGケーブル経由でUSBストレージに転送する「USBデータ転送」機能を提供している。
新たなパートナープログラムにより、様々な業種のニーズに合わせた機能の追加を可能にすることで、リコーは第三者によるプラグイン開発の加速を図る。
パートナープログラムへの登録は、カメラ本体のシリアル番号の写真を用意して申請、リコーによる審査を経て認定される。参加者は、複数のAPI/SDKを利用してプラグインの開発が可能となる。開発に際してリコーのオンラインサポートが利用でき、スムーズなプラグイン開発を支援するという。なお、THETAを開発用カメラとして登録すると、通常のサポート外となる。
リコーが今後リリースするプラグインとしては、以下の3種類を予定している。
- 無線ライブストリーミング(Wireless live streaming)
無線を介して直接YouTubeに配信投稿できる - 自動顔ぼかし撮影(Automatic face blur)
撮影すると被写体の顔を自動で検知し、ぼかすことができる - クラウドアップロード(File cloud upload)
THETA V内にある画像を、ルータ経由でGoogleフォトに自動アップロードする
THETA Vアップデートで開発者モードをサポート
THETA Vの本体ファームウェアと、iOS/Android用基本アプリ「RICOH THETA」、PC用アプリケーションが6月28日にアップデート。新たにTHETA Vの開発者モードをサポートし、RICOH THETAアプリやPC用アプリからプラグインを起動できるようになった。ファームウェア更新後のバージョンはVer.2.30.1。
また、アップデートすると、スマートフォンから設定した静止画の撮影条件をカメラ本体に記憶できるようになる。マイセッティング登録した撮影条件は、スマホと接続していない状態でカメラの電源をオンにすると有効になる。そのほか、軽微な改善やバグ修正も行なわれる。