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フルデジタルスピーカーのTrigence、Virtual Coil技術でDレンジ改善したドライバ

 Trigence Semiconductorは、ヘッドフォンやワイヤレススピーカー、テレビ用の小型サウンドバー、パソコン用のスピーカーなどでの利用を想定した、ハイレゾ対応のフルデジタルドライバ「DN3013」を7月4日にメーカー向けに発売した。

ハイレゾ対応のフルデジタルドライバ「DN3013」

 DN30x2シリーズと機能互換性を保ちながら、新開発の「Virtual Coil」テクノロジーを用いる事で、ダイナミックレンジを最大6dB改善、114dBを実現した。1.8V電源から最大483mW、5.0V電源から最大12.5Wを出力する。

 製品開発時には、Windowsで動作する専用GUIを使い、様々なDSP機能を容易に操作可能。192kHz/24bitのハイレゾ入力に対応し、DSPは最大32bitで処理する。

 ヘッドフォンに使った場合、マルチコイルだけでなく、従来のシングルコイルで動作させることも可能。

 90%の高効率ドライバと、10mAで動作するLow Power DSPにより、オーディオ機器の発熱低減やバッテリ駆動時間の延長を実現。5V電源とピークパワーアシスト電源を組み合わせることで、スピーカーに使った場合、USB給電でも大音量が得られるという。

 入力されたデジタル・オーディオ信号を正確に処理するため、I2S信号からPLLで低ジッターのオーディオ・クロックを生成。原音を忠実に再現できるという。

 さらに、DU1213(Low Power USB Audio Controller)を搭載する評価基板と、専用のUIも開発。Windows PCとUSB接続すると、音を聴きながらサウンドチューニングできる。