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10型で約6.5万円の「Surface Go」8月28日発売。最薄最軽量、USB-Cで4K出力も

 マイクロソフトは、モバイル2in1 PCのSurface新モデル「Surface Go」を8月28日に発売する。価格はメモリ4GB/ストレージ64GBのモデルが64,800円。予約は7月12日から受け付ける。メモリ8GB/ストレージ128GBモデルは82,800円。法人向けや教育機関向けも用意する。これらはWi-Fiモデルだが、4G LTE搭載モデルも2018年内に発売予定。

Surface Go(キーボードやペンは別売)

 OSは、一般向けモデルがWindows 10 Home(Sモード)、法人/教育機関向けモデルがWindows 10 Pro。Sモードは、Microsoft Storeアプリだけを使用し、Microsoft EdgeでWebを安全に閲覧できるというモードで、Surface Goの場合は通常のWindows 10 Homeへも無償アップグレードできる。

メモリ4GB/ストレージ64GBモデル
一般向け:64,800円
法人向け:52,800円
教育機関向け:47,800円

メモリ8GB/ストレージ128GBモデル
一般向け:82,800円
法人向け:70,800円
教育機関向け:65,800円

 着脱式の専用キーボード付きカバーは別売で、アルカンターラ素材を使った「Surface Go Signature タイプ カバー」(プラチナ、コバルトブルー、バーガンディ)が15,400円、通常モデルの「Surface Go タイプ カバー」(ブラック)が11,800円。国内販売のキーボードは日本語だが、ブラックのみ英語キーボードも用意する。

Surface Go Signature タイプ カバー(バーガンディ)
キーボードは着脱式
カバーのカラーは4色

 Surface史上最薄/最軽量のモバイル2in1 PCで、外形寸法は245×175×8.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約522g。バッテリは動画再生で連続9時間使用できる。個人のプライベートや仕事での利用のほか、工場や教育現場など、これまでPCが使われていなかった場所でも導入しやすい価格に設定したのが大きな特徴。2020年度からの小学校でのプログラミング教育必修化の需要も見込んでいる。

教育市場などを見込む
様々な利用イメージ

 既存のSurfaceシリーズと同様に、上記のキーボード兼カバーを利用して、ノートPCまたはタブレットのように利用可能。ディスプレイは10型で解像度は1,800×1,200ドット(アスペクト比3:2)。10点マルチタッチに対応する。表面はゴリラガラス。別売ペンでの入力も可能で、ペンは従来モデルと共通。Windows Helloによる生体認証などにも対応する。

ノートPC、タブレットの2通りの使い方が可能
タブレットとしての利用時
別売ペンでの入力も可能
ペン入力の例

 CPUは第7世代Intel Pentium Gold 4415Y。小型デバイスながら、Officeだけでなく「NetflixやSpotifyのようなデスクトップアプリも軽快に動かすことができる」としている。Dolby Audio Premium対応ステレオスピーカーも装備。

 IEEE 802.11a/b/g/n/ac無線LANと、Bluetooth 4.1を搭載。前面に500万画素カメラ、背面に800万画素のAF対応カメラを備え、電話会議やセルフィー撮影などに利用できる。USB Type-Cや、SDXC対応のmicroSDカードリーダー、ステレオミニの音声出力などを装備する。

背面

 外部ディスプレイなどに最大4K解像度で出力可能。本体のUSB Type-C端子、または別売SurfaceドックのDisplayPort端子から出力できる。

 筐体素材はマグネシウムで、背面には最大165度の角度調整が可能なキックスタンドを備える。

USB Type-Cやステレオミニの音声出力などを装備
主な特徴
ワイヤレスマウスも別売で用意

国内売上は昨年度の1.5倍を目標に

 日本マイクロソフトの平野拓也社長は、新しいSurface Goについて「注力分野であるワークスタイルイノベーション、ライフスタイルイノベーション、インダストリーイノベーションの3つの分野をまたがる、意義のある製品。Surfaceを使う層を拡大する」と説明。この製品について発表会を行なうのは日本だけということに触れ、グローバル戦略で日本を重視していることを強調。新モデルをラインナップに加えることで、Surfaceシリーズの売上目標を昨年度の1.5倍まで高めることを目標に掲げた。

日本マイクロソフトの平野拓也社長
Surface Goを加えたシリーズラインナップ

 なお、海外モデルはメモリ4GB/ストレージ64GBモデルが399ドルで、国内モデル(64,800円~)と差がある。この点について同社は、日本向けはOfficeがプリインストールとなっていることや為替などを価格差の主な要因と説明している。

 米Microsoftのコーポレート バイスプレジデントを務めるマット・バーロー氏は、2013年からの歴代のSurface製品について「人々を生産的にしていこうという思いを原動力に、新しいカテゴリを作ってきた」と説明。「携帯性、性能、フレキシブル、手ごろな価格を求める声に応えた。仕事でも、家庭でも、それ以外の用途にも使える」とアピールした。

米Microsoftのマット・バーロー氏
歴代Surfaceシリーズ
様々な市場の声に応えて製品化