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甲子園球場のオーロラビジョンが来年1.6倍に大型化。解像度4倍、表現も多彩に

 三菱電機は27日、阪神電気鉄道から「阪神甲子園球場」(兵庫県西宮市)のメインビジョン向けに、大型映像装置「オーロラビジョン」の受注が内定したと発表した。11月から工事を開始、2019年3月のプロ野球オープン戦から運用開始する予定。更新前と比べて表示面積が約1.6倍になり、高解像度化/高コントラスト化する。

メインビジョンの現状(左)と、更新後のイメージ(右)

 これまで3面に分かれていたメインビジョンのスクリーンを1面に統合。画面サイズ1,217型で従来比約1.6倍に大型化する。サイズは8.32×29.76m(縦×横)。1画面のスクリーンとすることで表示コンテンツの自由度を向上、多彩な表現を可能にする。

 LEDの画素数は1,040×3,720(縦×横)。画素ピッチ8mm、水平方向の視野角150度のLEDを採用。従来比約4倍の高解像度と、視認位置による色合いの変化を抑えた高い視認性を実現した。また、同社独自の黒色パッケージLEDを採用することで、さらに深みのある黒色や従来比約1.5倍の高コントラストによる色鮮やかな映像表示が行なえるという。表示階調は各色65,536階調、視認角度は水平±75度、垂直±30度。

 メインビジョンと、バックネット裏のサブビジョン、ライナービジョン(観客席中段に設置されている幅249.6mのリボンボード)の連動表示により、球場全体を包むような一体感を演出可能。複数の映像装置のワンオペレーション制御を可能とし、オペレーターの操作負荷を軽減するという。