UHD BD市場は13億円超に。2018年上半期映像ソフト市場は2%増

　GfKジャパンは、2018年上半期(1-6月)のセル映像ソフトの販売動向を発表した。映像ソフト販売は前年比2%増となり、特に音楽ジャンルの販売が市場をけん引。Ultra HD Blu-rayソフトは上半期時点で230タイトル超が発売され、金額規模は13億円を超えた。

　 2018年上半期のセル映像ソフト市場(BD/DVDなど全て)は、数量が前年比4%減の1,646万枚、金額は同2%増の842億円となった。税抜き平均価格は、前年同期から7%上昇の5,100円。

　2017年通期と比較し、販売数量の縮小幅が改善され、金額では2013年上半期以来5年ぶりにプラス成長に転じた。主な要因は、音楽ジャンルの伸長で、「嵐」などアイドル系作品の販売好調により、音楽ジャンルの金額構成比は前年通期から11%ポイント拡大し43%となった。洋画ジャンルでは「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」や「グレイテスト・ショーマン」などがヒットした。

　販売チャネル別金額構成比は、前年からほぼ変化がなく、Eコマースが59%、メディアストアが26%、家電量販店が6%。

　4K Ultra HD Blu-ray含むBlu-rayソフトは、数量前年比1%増の747万枚、金額前年比6%増の452億円。平均価格は前年同期から5%上昇の6,060円で、映像ソフト市場(金額ベース)全体に占めるBDの割合は前年から3%ポイント拡大し、54%となった。

　ジャンル別金額構成比では、音楽が前年通期から10%ポイント拡大の30%。Blu-rayソフトの中でも最大ジャンルとなった。

　UHD BDソフトは上半期時点で230タイトル以上リリースされ、金額規模も13億円を超えるなど順調に推移している。

　2018年下半期のセル映像ソフト市場については、昨年の大ヒット作「君の名は。」などの反動により、縮小傾向に転じると見込んでいる。ただし、「8月29日発売の安室奈美恵のファイナル・ツアー作品など、市場の浮揚要因となりうる作品により、減少幅としては小さくなる可能性もある」と予測している