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富士フイルムがレンズ回転式+レーザー光源でプロジェクタ参入
2018年9月26日 12:20
富士フイルムは、世界初の「二軸回転機構レンズ」を搭載したプロジェクターを開発した。'19年に発売し、プロジェクター市場へ参入する。価格は未定。店舗のデジタルサイネージや美術館の作品展示の空間演出などの用途を想定している。
超短焦点のFUJINONレンズとレーザー光源を搭載し、75cmの距離から100型の明るく鮮明な映像を投写可能。レンズは二軸回転機構によって上下左右や前後に向きを変えられ、壁やスクリーンだけでなく天井や床など、本体を動かさずにさまざまな方向へ映像を投写可能。映像の縦横の切り替えもできる。
本体は丸みを帯びたフォルムで、レンズ収納時にレンズとプロジェクター本体が長方形に収まるコンパクトなボディを実現。横置き時は0.18m2、縦置き時は0.05m2という省スペース設置が可能(縦置きは転倒防止スタンドが必要)。利用環境にあわせて設置方法を選べる。
富士フイルムは、4K/8K対応の放送用レンズ、高性能シネマレンズ、ミラーレスデジタルカメラ用交換レンズなど「FUJINON」ブランドの各種レンズだけでなく、OA機器などの産業用光学デバイスの研究開発・製造・販売に取り組んでいる。これまでに蓄積してきた光学設計技術を活用し、「限られたスペースで効果的に宣伝したい」、「壁や天井などを活用して空間を演出したい」といった市場ニーズに対応するプロジェクターを開発した。