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パイオニアの高音質サイバーナビ「Xシリーズ」に、8型大画面モデル

パイオニアは、高音質を徹底したサイバーナビ「Xシリーズ」の新製品として、8型の大画面モデル「AVIC-CL902XS」を12月に発売する。価格は278,000円。2DINサイズ。

サイバーナビ「Xシリーズ」で、8型の大画面モデル「AVIC-CL902XS」

Xシリーズでは、6月に7型液晶を備えた「AVIC-CZ902XS」(248,000円)を発売。「AVIC-CL902XS」はそれよりもディスプレイが大きい8型で、1,280×720ドットとなる。車種ごとに設計された別売のキットを使い、車のコンソールにフィットする取り付けが可能。

これまでのハイエンドカーオーディオで培ってきた音響技術や、ハイエンドホームオーディオのTAD(テクニカル オーディオ デバイセズ ラボラトリーズ)から継承した技術も活用し、高音質を追求した。

8型、XGA解像度のディスプレイを装備

地デジやDVD/CD、Bluetooth、USB、SDなどの再生に対応。 ナビとAV機能は、既発売の「AVIC-CL902」と同等。

ハイエンドオーディオで使われる銅メッキシャーシをカーナビで採用。製品の側面と背面だけでなく、内部の中間シャーシにも銅メッキを使用。カーナビ基板とオーディオ基板の間のノイズを徹底的に遮断した。製品右側面へ集中的に銅メッキビスを使う事で、オーディオブロックへ回り込まないようにノイズの流れをコントロールしている。

背面のヒートシンクには銅メッキ処理のほか、 絶縁シートを加えることでカーナビ基板とオーディオ基板のGNDシャーシ間にノイズが回り込まないようにしている。

ハイエンドオーディオで使われる銅メッキシャーシをカーナビで採用。背面のヒートシンクには銅メッキ処理のほか、 絶縁シートを加えることでカーナビ基板とオーディオ基板のGNDシャーシ間にノイズが回り込まないようにしている

背面に静音タイプのファンを搭載。固定用のビスを追加することで、騒音や振動による音への影響を徹底的に排除。振動そのものも抑制した。

DACは、バーブラウン製32bitアドバンスト・セグメント方式。SN比-123dBで、ジッターやデジタルノイズを抑制している。DAC周辺や、それ以降のアナログ段で重要なI/V変換回路、ローパスフィルタ回路、プリアウト回路には、音響機器に適した「非磁性体抵抗器」を採用。 ヒステリシスに起因する信号電流の歪発生を無くし、 音楽信号を内蔵および外部のパワーアンプへロスなく送り出している。

ハイエンド機器で使われる「サウンドマスタークロック回路」も、Xシリーズ専用に開発。超低位相雑音特性の水晶発振器を使い、位相ノイズ特性を従来比約5dB改善している。

新日本無線製のMUSESオーディオ専用高音質オペアンプを採用。理想的なI/V変換を実現したという。I/V変換回路に、バイアス電流の低いJ-FET入力タイプ「MUSES8920」を差動出力変換としてフロント/リア用に4基搭載。低雑音、高利得帯域、低歪率、高スルーレートを実現した。ローパスフィルタ回路には、バイポーラ入力でローノイズが特長の「MUSES8820」を2基使っている。

新日本無線製のMUSESオーディオ専用高音質オペアンプをふんだんに採用

フルカスタマイズされたオーディオ電源用アルミ電解コンデンサーも搭載。 スリーブを内部損失の高い素材にカスタマイズすることでコンデンサーそのものの振動を抑え込み、 シャーシの制振化も組み合わせて情報量の欠落を抑制。理想的な制振状態を作り出すことで電源リップルやスイッチングノイズを最低限に抑え込み、深みのある重低音表現を実現するという。

専用のチューニングを施した高音質トロイダルコイルも採用。アナログオーディオの正電源部だけでなく、負電源部分にもディスクリート部品で構成されたリップルフィルターを追加。電源ノイズを排除して解像感を向上させた。

FLAC、WAV、Apple Losslessなどのファイル再生ができ、96kHz/24bitまでのハイレゾ再生をサポート。

CD音源などの可聴帯域内に存在する量子化ノイズを除去し、可聴帯域以上の音楽信号を復元させる「マスターサウンドリバイブ」や、±0.5dB単位で調整可能な「チャンネル間独立 31バンドグラフィックイコライザー」、各スピーカーまでの距離を最小0.35cm単位で調整できる「タイムアライメント」、3ウェイマルチアンプ・マルチスピーカーシステムを構築できる「ネットワークモード」なども備えている。