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キヤノン、LCOSネイティブ4Kプロジェクタ最小最軽量の「4K6020Z」。6,000ルーメン

キヤノンは、ネイティブ4K解像度のLCOS(反射型液晶)パネル搭載で世界最小/最軽量というプロジェクター2モデルを12月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、想定価格は明るさ6,000ルーメンの「4K6020Z」が318万円前後、5,000ルーメンの「4K5020Z」が298万円前後。レンズは別売で、ズームレンズ新製品「RS-SL07RST」は49万8,000円前後。

ネイティブ4Kの「4K6020Z」と「4K5020Z」(別売レンズ「RS-SL07RST」装着時)

「パワープロジェクター」シリーズの新モデルで、企業内のデザインレビューや美術館・博物館、医用画像の投写など、高精細な表現力や高い色再現性を求められるシーンでの利用を想定。

なお、パネルがDLPの1,980×1,080ドットで時分割表示「4-wayシフト技術」により4K表示を可能にする普及型レーザー光源プロジェクター「LX-MH502Z」も12月上旬発売。オープンプライスで、想定価格は59万8,000円前後。ネイティブ4Kと普及型4Kの3製品を合わせて、4K製品のラインナップを拡充する。

「4K6020Z」は、11月14日~16日に幕張メッセで開催される国際放送機器展「Inter BEE」のキヤノンブースにを展示予定。

普及型4Kの「LX-MH502Z」

ネイティブ4Kで最小最軽量の「4K6020Z」と「4K5020Z」

「4K6020Z」と「4K5020Z」は、2機種ともネイティブ4K(4,096×2,160ドット)の0.74型LCOSパネルを採用。入力した映像情報をドットバイドットで忠実に再現でき、高精細で臨場感のある投写を可能としている。

4K6020Zは6,000ルーメン、4K5020Zは5,000ルーメンの明るい投写が可能。青色レーザーダイオードと反射型蛍光体ホイールで白色光を効率よく生成できるレーザー光源システムなど、独自のキーパーツの小型化技術により、ネイティブ4Kレーザー光源プロジェクターの6,000/5,000ルーメンクラスで世界最小/最軽量とする約480×545×175mm(幅×奥行き×高さ)、約19kgを実現。レーザー光源システムと照明光学システムAISYS(エイシス)4.2で構成する独自の光学システムにより小型化と高輝度を両立したという。コントラスト比は4K6020Zが22,000:1、4K5020Zは20,000:1。

WUXGA(1,920×1,200 画素)解像度のモデル「WUX7000Z」(7月発売)と共通のプラットフォーム設計により、筐体デザインと交換レンズを共通化。新開発の4Kプロジェクター用1.76倍ズームレンズ「RS-SL07RST」(焦点距離22.67~39.79mm)を含む、7本の交換レンズに対応する。

独自のダイナミックコントラスト機能も搭載。明るいシーン、暗いシーンの変化に応じて、自動的に光量やアイリス、画像処理を組み合わせ、コントラスト比を調整。暗いシーンの黒を効果的に沈め、明るいシーンではより白を鮮明に表現し、没入感や臨場感を高める。

HDR対応で、白とびを抑え、肉眼で見る映像に近い階調表現が可能。PQ方式に加え、新たにHLG(ハイブリッドログガンマ)もサポートした。

消費電力は、4K6020Zが620W、4K5020Zが550W。騒音は、4K6020Zが38/33/29dB(標準/静音1/静音2)、4K5020Zが37/32/29dB(同)。