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Technics、MQAデコーダ搭載のネットワーク/SACDプレーヤー「SL-G700」

パナソニックは、米国ラスベガスで1月8日(現地時間)に開幕する「CES 2019」に合わせ、Technicsブランドのネットワーク/SACDプレーヤー「SL-G700」を発表した。MQAデコーダーも搭載している。発売日や価格は未定。

Technicsブランドのネットワーク/SACDプレーヤー「SL-G700」

SACD、CDに加え、ネットワークオーディオ再生も可能。Bluetooth、Wi-Fi、アップルのAirPlayもサポート。音楽配信サービスとして、Spotify、TIDAL(日本未サービス)、インターネットラジオの受信も可能。Google ChromecastやGoogleアシスタントとも互換性がある。

MQAデコーダーを備え、MQAファイルやMQA-CDの再生が可能。SACD/CD再生時には、専用モードを用意。SACD/CD再生に必要な回路ブロック以外のすべての電源を遮断し、ディスクメディア再生時の音質が向上するという。SACD再生時には、DSD信号をPCMに変換せず、ネイティブ再生が可能。

CDやMP3などの44.1kHz/16bitの音楽データを、最大192kHz/32bitに変換して再生する機能も備えている。

アナログオーディオ出力用の専用電源ユニットを搭載。このノンフィードバック電源は、スイッチング周波数変動を抑制。オリジナルの電源回路と組み合わせることで、低ノイズで安定した電力を供給できるという。

DACは、旭化成エレクトロニクスの「AK4497」を左右チャンネル用に搭載。デュアルモノラル構造と、対称的なレイアウトにより、左右チャンネル間の相互干渉を排除した。DAC用に電源を個別に供給しているほか、クロック用には独自の電池駆動回路を採用している。

D/A変換後のセクションでは、アナログオーディオ出力用にオペアンプICを使わず、独自のディスクリート構造のアンプモジュールを搭載。低ノイズのトランジスタと薄膜抵抗使い、回路内部で発生するノイズを低減している。

USB入力端子も搭載。磁気歪みに対する保護機能を備えた非磁性カーボンフィルム抵抗、低誘電損失、高電圧抵抗、温度安定性などに優れる高品質なルビーマイカのコンデンサも搭載するなど、ノイズ対策も徹底している。

ヘッドフォンアンプも搭載。ヘッドフォン専用のD/A回路を搭載しており、アナログ出力とは独立している。この回路には、TechnicsのオリジナルサウンドプロセッシングLSI「JENOエンジン」が搭載され、ジッタ除去やノイズシェーピング最適化を実施。ヘッドフォンを接続すると、自動でJENOエンジンがオンになる。

ヘッドフォンアンプには、オーディオ信号の電圧増幅と電流増幅に別々のアンプ回路を使用。高級オペアンプで電圧を増幅し、電源容量の大きい別のオペアンプで電流を増幅。これにより、JENOエンジンから出力される高分解能なPWM信号をアナログ信号に高精度に変換できるとする。