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音切れに強いJapan TunedのAVIOT左右分離イヤフォン。9千円台で7時間再生も

バリュートレードは、Japan Tunedの音作りを施したAVIOT(アビオット)ブランドのBluetoothイヤフォン3製品を2月1日より順次発売する。新クアルコムチップで接続安定性を高めた、左右分離タイプの「TE-D01d」が9日発売で12,000円。

TE-D01d(ダークルージュ)
TE-D01d(ダークルージュ)を装着したところ

オンラインストア限定の製品として、クアルコムQCC3020チップ搭載で9,241円の左右分離イヤフォン「TE-D01e」(9日発売)と、Bluetoothイヤフォンのエントリーモデル「WE-D01c」(1日発売、4,611円)を追加し、既存製品と合わせてラインナップを拡充する。

TE-D01e(パールホワイト)

いずれもJapan Tunedを謳い、“日本語の曲が綺麗に聞こえる音作り”をした既存の製品へのフィードバックも参考にして、「まっすぐな日本の音」を追求。長時間のリスニングテストを行ない、各周波数毎に0.1dB単位でサウンドチューニングを施した。

“日本の音”について同社は「耳を圧迫する重低音を強調した海外製品とは異なり、フラットなトーンバランスをベースにした音造りをした」と説明している。

TE-D01d

振動板にグラフェンを採用した、6mm径ダイナミック型ドライバーを搭載。「深く沈み込むような低域、音像定位に優れた中音域、伸びやかで耳に刺さらない高域」を実現する。

振動板にグラフェンを採用したダイナミック型ドライバーを搭載

クアルコムのSoC「QCC3026」と新規設計の内蔵アンテナで受信感度を向上。国内外の大都市でフィールドテストを行ない、アンテナの配置や配線の最適化などで音切れを最小限に抑える設計を採用した。

カラーはブラック、ネイビー、ダークルージュの3色。

TE-D01d。左下から順にブラック、ダークルージュ、ネイビー

Bluetooth 5.0準拠で、コーデックはSBC、AAC、aptX。プロファイルはA2DP、AVRCP、HSP、HFPをサポート。左右イヤフォンのボタンで、音楽の再生/停止、音量調整などが行なえる。CVC 8.0ノイズキャンセリング対応のマイクを内蔵し、ハンズフリー通話が可能。3台までのマルチペアリングに対応する。

女性声優を起用した日本語ボイスガイダンスを新たに搭載し、Bluetooth接続/解除時などに音声でイヤフォンのステータスを案内するなど、使い勝手の向上も図った。イヤフォン本体の塗装や仕上げにもこだわっており、ナノコーティングでIPX4相当の防滴性能を実現。エルゴノミックデザインと着脱可能なイヤーウイングでフィット感を高め、スポーツ利用にも対応する。

単体で最大9時間の連続再生を実現。左右イヤフォンのバッテリー残量に応じてマスター(親機)を切り替えるロールスワッピング機能を搭載しており、親機となる片側のバッテリーが減りすぎないよう、電源オン/オフごとに左右の親機の役割を入れ替える仕組みで、省電力化を図った。

付属の充電ケースは1,800mAhのバッテリを内蔵し、イヤフォン本体を10回充電可能で、計100時間以上再生できるとする。充電時間は約2時間。この充電ケースをスマートフォンなどのモバイルバッテリーとして使うことも可能で、背部に給電用のUSB端子を装備。目安として「iPhone 8を1回分フル充電できる(ケースがフル充電時)」としている。

S/M/Lの3サイズのイヤーチップとイヤーウィング、USBケーブル、ポーチなども同梱する。

付属のバッテリケースの裏側。ケース充電用のmicroUSB端子(上)と、モバイルバッテリーとして使うためのUSB端子(下)を備える

実際に音を聴いてみると、元気なサウンドを支えるパワフルな低音が特徴的で、中高域も心地よく鳴らしてくれる。ロックなど楽曲によっては少し低音が過多になる傾向もあるが、“Japan Tuned”を謳っていることもあり、基本的にはJ-Popやアニソンに合う印象だ。

また、音を途切れにくくしたという設計はかなり効果があるようで、発表会場でバッグの奥底に入れたXperiaスマートフォンから音楽をワイヤレス再生しながら、ドアを隔てて10mくらい離れた場所に移動しても、音楽が止まることはなかった。1万円台前半の左右分離イヤフォンとして、完成度は高いといえる。

TE-D01e

オンライン限定の左右分離イヤフォン「TE-D01e」は、外観は既存の「TE-D01c」と同じデザインだが中身を一新。

チップは新たにクアルコムの「QCC3020」を採用。上記のTE-D01dで採用している「QCC3026」とほぼ同じ性能ながらコストを抑えたチップで、「1万円未満の価格ながら上級機に引けを取らない高い性能を誇る」という。Japan Tunedのサウンドチューニングも施した。

TE-D01e(左からパールホワイト、ブラック)

Bluetooth 5.0に準拠し、コーデックはSBC、AAC、aptX。1万円を切る価格帯の左右分離イヤフォンながら、ロールスワッピング機能を搭載したことで、連続7時間再生できるのも特徴。日本語ボイスガイダンスや、IPX4相当の防水性能、CVC 8.0ノイズキャンセリング対応の内蔵マイクも備える。

Japan Tunedの音作りは製品毎に少しずつ異なり、バリュートレードの岩崎顕悟氏によると「搭載しているクアルコムチップによって音の傾向が違う。QCC3026は力強い低域、QCC3020はフラットな音が特徴」で、それらを踏まえた音作りが為されているという。実際に聴いてみると、TE-D01eの音は上位のTE-D01dと比べて確かにフラットで大人しめだが、小編成のジャズや女性ボーカルの曲などで、程よくメリハリのある低域が楽しめた。イヤフォンのサイズが小さいので、耳の小さな女性にも使いやすそうだ。

なお、上記の左右分離イヤフォン2製品は、イヤフォン部や充電ケースをなくした場合、製品保証期間内であれば一度限りの特別価格で新品が買える紛失保証が付く。また、追加で500円を支払い、付属の標準イヤーピースをSpinfitイヤーピースにアップグレードするサービスも、引き続き提供する。

エントリー向けBluetoothイヤフォンも。「売上は非常に好調」

IPX7相当の防水性能を備え、左右を繋ぐケーブル付きのBluetoothイヤフォン「WE-D01c」も発売。カラーはブラック、ネイビー、シルバーの3色。

WE-D01c

6mm径のダイナミック型ドライバーを搭載。Bluetooth 4.1対応で、aptXとAAC、SBCコーデックをサポートする。ハウジングはアルミ削り出しで、ドライバユニットの共振や外部ノイズを抑える。Japan Tunedのサウンドチューニングも施した。

連続再生時間は最大6時間。ハンズフリー通話用にCVC 6.0ノイズキャンセリング対応のマイクを内蔵する。

バリュートレードの土山裕和社長は、「AVIOTブランドは('18年発売の)TE-D01bを含む計5製品を展開。年末商戦を含めて、売上は非常に好調に推移している。発売3カ月で、量販店など1,300店舗で実際に音を聴いてもらえるようにしており、AVIOTの認知度も徐々に高まっている。左右分離イヤフォン市場は盛り上がっており競争も厳しいが、(イヤフォンのサウンドチューニングや製品パッケージを監修する)サムライイヤーズジャパンと協力しながら、今後もユーザーに喜んでもらえる製品を出していく」とした。