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NHKが8K/120Hz対応コーデックなどNAB出展。88型の8K有機ELで上映も
2019年4月1日 09:00
NHKは、8K/120Hzの映像をリアルタイム処理できるエンコーダーとデコーダーなど、最新の8K制作機材や8Kコンテンツを、米国ラスベガスで4月8日~11日に開催される放送機器展示会「NAB SHOW 2019」で展示する。
8K放送システム&リビングシアター
NHKの送出コントロールルームなどの8K放送システムや、技術仕様を紹介。8Kリビングシアターでは、88型の8K有機ELディスプレイと22.2ch音響システムを用いて「ヴェルサイユ宮殿」や「大相撲初場所」など最新の8Kコンテンツを上映する。
8K/120Hz対応コーデック
被写体の動きを滑らかで鮮明に再現できる、フレーム周波数120Hzに対応した8K映像(7,680×4,320ドット)のコーデックを展示。8K/120Hzの映像をリアルタイム処理できるエンコーダーとデコーダーを紹介する。
映像符号化方式にはH.265/HEVCを採用し、Main10プロファイル(4:2:0/10bit)まで対応。ビットレートは最大480Mbps。
SHVによる次世代の地上放送技術
スーパーハイビジョンによる次世代の地上波放送を実現するための技術を展示。1つのチャンネルの中で、固定受信用のスーパーハイビジョン放送と。移動受信用のハイビジョン放送を同時に伝送する技術や、東京-名古屋で行なった大規模な地上伝送実験の内容を紹介する。なお、実験は総務省の委託研究「地上テレビジョン放送の高度化技術に関する研究開発」を受託して行なった。
オブジェクトベース音響制作システム
視聴者の好みや、家庭の視聴環境にあわせて、番組音声をカスタマイズして聞けるオブジェクトベース音響の技術を展示。音の素材と音響メタデータを制作し、ステレオ/5.1ch/22.2ch音響それぞれのスピーカー配置に対応した音声をレンダリングできる制作システムを紹介する。