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新Mac Pro誕生。最大3ストリームの8K/30p ProRes RAW映像を編集可能

アップルは4日、開発者向けイベント「WWDC 2019」において、新しいMac Proを発表した。8K映像の編集にも対応できるパワフルなワークステーションとして設計されており、今秋に発売予定。価格は5,999ドルから。6,016×3,384ドットのRetina 6K/32型液晶ディスプレイ「Pro Display XDR」も発表しており、価格は4,999ドルから。

新しいMac Pro。右はRetina 6K/32型液晶ディスプレイ「Pro Display XDR」

最大28コアの強力なXeonプロセッサを搭載可能。メモリは1.5TBまで搭載できる。

グラフィック性能も強化し、2つの「Radeon Pro Vega II Duo MPXモジュール」を搭載可能。4つのGPUを組み合わせ、最大56テラフロップスの処理性能が利用可能。GPUレンダリングから機械学習、パーティクルシミュレーションまで対応できるという。「Radeon Pro 580X」や「Radeon Pro Vega II」も選択可能。

Afterburnerと呼ばれる、FPGAを採用したハードウェアアクセラレータカードも搭載。100万を超えるロジックセルを使い、1秒間に最大63億ピクセルを処理可能。最大3ストリームの8K/30p ProRes RAW映像、または12ストリームの4K/30p ProRes RAW映像を処理できる。

電源部や放熱機構も、このシステムに最適なものを設計。内部へ360度からアクセスできるように、ステンレス製のフレームを使い、それを囲むようにアルミニウム製の筐体をかぶせている。このアルミニウムカバーを上に抜く事で、容易に内部のパーツへアクセスできる。

カバーを上に抜いて、横から本体を見たところ

ディスプレイの「Pro Display XDR」は、6,016×3,384ドットのRetina 6K液晶パネルを採用。Retina 5Kディスプレイよりも約40%広い画面面積で、非常にシャープな表示ができるという。正確な色表現や、広視野角も追求。反射を抑えるコーティングを施すマットオプションも用意する。

輝度はフルスクリーンで1,000nits、ピーク輝度は1,600nits。多数のLEDを使った直下型バックライトを搭載。コントラスト比は100万:1。

ディスプレイの「Pro Display XDR」