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オーテク50年の集大成、MCカートリッジ「AT-OC9X」5機種が21日発売

オーディオテクニカは、レコードプレーヤー用のMC型カートリッジ「AT-OC9Xシリーズ」5機種と、ヘッドシェル3機種を6月21日に発売する。AT-OC9Xシリーズの価格は29,000円~98,000円。4月に開催された「HIGH END 2019」で発表していたシリーズで、国内での発売日が決定した。

AT-OC9XSL

【AT-OC9Xシリーズのラインナップと価格】
AT-OC9XEB(接合楕円針) 29,000円
AT-OC9XEN(無垢楕円針) 45,000円
AT-OC9XML(マイクロリニア針) 70,000円
AT-OC9XSH(シバタ針) 85,000円
AT-OC9XSL(特殊ラインコンタクト針) 98,000円

1987年に初号機が発売された「AT-OC」シリーズの流れをくむ最新機種で、「徹底的に選び抜いた素材と異なる針先形状の組み合わせにより、入門モデルから最上位モデルまで音質や用途に合わせた5機種」としている。同社カートリッジ開発マネージャーの小泉洋介氏は「最先端材料の研究や採用を続けてきた、オーディオテクニカの50年に及ぶ経験とノウハウの集大成」とコメントしている。

AT-OC9XEB
AT-OC9XEN

5モデルとも、デュアルムービングコイル方式による高セパレーション・ワイドレスポンスを特徴とするMCカートリッジで、逆V字型に配置されたコイルで歪みを抑制。磁気エネルギーを高めたネオジウムマグネットを採用する。

「AT-OC9XEB」と「AT-OC9XEN」の2機種には純鉄ヨーク、「AT-OC9XML」と「AT-OC9XSH」、「AT-OC9XSL」の上位3機種は飽和磁束密度の高いパーメンジュールヨークを組み合わせており、同社カートリッジシリーズの新たなスタンダードモデルと位置付けている。

AT-OC9XML
AT-OC9XSH

カートリッジのボディ取り付け穴はネジ切りタイプで、ヘッドシェル一体型のトーンアームに取り付けやすくした。また、トーンアームにネジのみで取り付けでき、ナットは不要。

アルミ製ヘッドシェル3機種も

ヘッドシェルの新製品として、AT-OC9Xシリーズなどの組み合わせを想定したアルミニウム製の3機種「AT-LH13H」、「AT-LH15H」、「AT-LH18H」も同時発売。価格はオープンプライス。

左からAT-LH13H、AT-LH15H、AT-LH18H

アナログ再生時に不要な振動を抑制する硬質アルマイト仕上げで、「ネジ穴付きのカートリッジにおすすめ」としている。高音質OFCリードワイヤーを搭載し、調整可能なシリンダーパーツを採用。傾きやオーバーハングを正確に調整できるという。約13gの軽量タイプ、約15gの標準タイプ、約18gの重量タイプを用意しており、再生機器に合わせて選べる。