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ポップアップEVF内蔵のキヤノン「G5 X Mark II」。クロップなし4K動画
2019年7月9日 12:16
キヤノンは、ポップアップ式の電子ビューファインダー(EVF)を備えた1型センサー搭載のコンパクトデジタルカメラ「PowerShot G5 X Mark II」を2019年8月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は10万5,000円。
コンパクトデジカメGシリーズの新製品で、2015年10月に発売した「PowerShot G5 X」をリニューアル。ポップアップEVFや、映像エンジンDIGIC 8を搭載。同社コンデジ初となるクロップのない4K動画撮影も可能になった。「撮影スタイルにこだわりを持つハイアマチュアユーザーのニーズに対応する」としている。
ポップアップ式のEVFを格納することで、外形寸法約110.9×46.0×60.9mm(幅×奥行き×高さ)のコンパクトサイズを実現。0.39型約236万画素の有機ELパネルを採用し、ファインダーによる快適な撮影ができるという。本体は従来機のG5 Xより37g軽い約340gに軽量化した。
1型/有効2,010万画素の積層型CMOSセンサーをキヤノンで初めて採用。映像エンジンDIGIC 8との組み合わせにより、動画と高速連写の性能を向上。同社コンデジ初のクロップのない4K動画(30p)撮影を実現。風景など広角で撮影したいシーンで活用できるという。
動画撮影フォーマットはMP4(MPEG-4 AVC/H.264)。4K(3,840×2,160/約30fps/約120Mbps)、フルHD(1,920×1,080/約120fps/約120Mbps、約60fps/約60Mbps、約30fps/約30Mbps)、HD(1,280×720/約60fps/約26Mbps)から選択可能。
4Kで撮影した動画はカメラの操作で静止画切り出し可能。最大約30.0コマ/秒の高速連写でRAW画像を連写できる「RAWバーストモード」や、約0.5秒前から記録できる「プリ撮影」に対応。
明るさやコントラストを自然な印象に自動補正する「オートライティングオプティマイザ」で、従来よりも白トビや黒つぶれの少ない階調豊かな表現ができるという。最高ISO感度は12800(拡張時25600相当)。
新設計の大口径で明るい光学5倍ズームレンズを搭載。焦点距離は35mm換算で24～120mm相当(開放F1.8～2.8)。暗いシーンでもブレやノイズを抑えて、高画質に描写可能としている。マクロ(近接)撮影では、広角側の球面収差を改良。良好な解像感を得られるという。絞りは9枚羽根の虹彩絞り。
Wi-FiやBluetoothも搭載し、スマホなどへの写真/動画転送も可能。ただし、同時に発表された「PowerShot G7 X Mark III」とは異なり、YouTubeへのライブ配信機能は搭載しない。
モニターは3型104万画素液晶でチルトタイプ。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカードで、UHS-I対応。インターフェイスはUSB Type-C。ソフトケースは別売で、直販価格は13,000円。