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映画製作者の意図通りにTVの画質を自動調整する「Filmmaker Mode」。パナソニックやLG対応

家電メーカーやハリウッドのスタジオら約40の会員が参画するUHD Allianceは米国時間の27日、映画など制作者の意図に沿った画質をテレビで楽しめるという視聴モード「Filmmaker Mode」を発表した。LG Electronics、パナソニック、VIZIOが同モードをサポート。対応製品は各メーカーから今後発表される。

「Filmmaker Mode」のロゴ

Filmmaker Modeを利用すると、映画やテレビ番組を、制作者の意図した画質で表示されるという点が特徴。モーションスムージング(動き補間)などすべての後処理を無効にすることで、「映画を見るときに、UHDテレビで正しいアスペクト比、色、フレームレートの、より映画的な体験を楽しめる」という。

ユーザーがメニューから選んで決定する画質モードとは異なり、Filmmaker Modeは、コンテンツに埋め込まれたメタデータ、またはユーザーがFilmmaker Modeを有効にする1つのボタンを押すことで自動的に動作。また、Filmmaker Modeで視聴するためのモード名や設定は、複数のテレビブランドで共通化されるという。

UHD Allianceは、映画製作者、スタジオ、家電メーカーからのフィードバックだけでなく、Filmmaker Modeの仕様開発プロセスの一環として、Directors Guild of AmericaやThe Film Foundationとも協力。様々なクリエイティブコミュニティに意見を求めてきたという。

Amazon Prime VideoのBA Winston氏も歓迎のコメントを寄せており、「Filmmaker Modeは、自宅の快適さから映画のようなエンターテインメントを自動で体験できる方法を提供し、クリエイターの作品が意図通りに観られることを保証する」と述べている。

クリストファー・ノーラン監督は「現代のテレビには並外れた技術的能力がある。これらの新技術を活用して、視聴者が我々の作品を元の意図にできるだけ近い形で観られるようにすることが重要」とコメント。ノーラン監督やマーティン・スコセッシ監督らがFilmmaker Modeについて語る動画も掲載されている。

Filmmaker Modeへのクリエイターのコメント(英語)