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パナソニック、初の6K/24p対応フルサイズミラーレス「LUMIX S1H」海外発表

パナソニックは、フルサイズのミラーレスカメラで、6K/24p、5.9K/30pの動画撮影が可能な「LUMIX S1H」を海外発表した。米国では9月末に、ボディのみ3,999.99ドルで販売予定。

「LUMIX S1H」

デジタルカメラとして初という、6K/24p、5.4K/30p(3:2)、5.9K/30p(16:9)の動画撮影に対応。6K(6,024×4,016ドット)の映像撮影にも対応できる、2,420万画素、35mmフルサイズのCMOSセンサーを搭載。光学ローパスフィルターでモアレを抑制し、Venus Engineと組み合わせ、ISO 51200での高感度撮影も可能。

シネマカメラのVARICAMにも導入されている、デュアルネイティブISOテクノロジーも搭載。一般的なイメージセンサーは、単一の感度・ゲイン回路構成であるため、高感度になるほどノイズも同時に増幅されてしまう。デュアルネイティブISOは、低ISO感度用と低ノイズ・高ISO感度用の2系統の専用回路をイメージセンサーの各画素に装備。高ISO感度設定時でもノイズの増加を抑えられる。

この機能では、ユーザーがLOW(ISO 640-5000)とHIGH(ISO 4000-51200)の設定を切り替えられる。

多様な記録モードを備えており、フルエリア3:2での6K/24p、5.4K/30pに加え、フルエリア16:9での5.9K/30p、スーパー35mmのクロップ16:9で、C4K/60p/10bitでの記録も可能。4:2:2 10bit、4K/60pでのHDMI出力もサポートする。

14ストップ以上のダイナミックレンジを実現し、暗い部分と明るい部分の両方を正確に再現できるという。V-Log/V-Gamutにも対応。HDRのHLGにも対応する。

放熱のシミュレーションや、新たな構造の冷却ファンなどを活用し、時間制限のない動画撮影を可能とした。

ジャイロセンサー、画像センサー、加速度センサーからの情報を活用した、ボディ内手ブレ補正機能も搭載。カメラボディ側の5軸手ブレ補正と、LUMIX SシリーズレンズのOIS(2軸、光学式手ぶれ補正)を組み合わせた、最大6.5段の補正も可能。

堅牢性を高めるため、マグネシウム合金製のトップ/フロント/リアフレームを採用。すべてのジョイント、ダイヤル、ボタンにはシーリングを施し、防塵・防滴性能を高め、-10度までの耐低温性能も実現。シャッターユニットは、約40万回の耐久性を誇る。

UHS-II、Video Speed Class 90に対応するSDカードスロットを2基搭載。リレー記録、振り分け記録、バックアップ記録も可能。

S1RやS1向けの、様々なアクセサリも使用可能。マイクアダプター「DMW-XLR1」、リモートシャッター「DMW-RS2」、アイカップ「DMW-EC6」、バッテリーグリップ「DMW-BGS1」、バッテリー充電器「DMW-BTC14」などを用意。

マイクアダプターは、高音質なステレオサウンドを録音するための、XLRマイク用のプラグインアダプタで、リップシンク録音に最適という。

Bluetooth 4.2(BLE:Bluetooth Low Energy)にも対応。電力消費を抑えながら、スマートフォンやタブレットとの常時接続が可能。複数のS1Hカメラを使用する場合に、1台のS1Hの設定をコピーし、他のS1Hへとワイヤレス送信も可能。2.4GHzに加え、5GHz帯もサポート。写真/ビデオデータの高速伝送や、撮影データのスマートフォンやタブレットへの送信なども可能。