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高速AFの小型ミラーレス「FUJIFILM X-A7」。6K相当の信号で高画質4K動画
2019年9月12日 15:28
富士フイルムは、「Xシリーズ」のミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-A7」を10月下旬に発売する。「フジノンレンズ XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」もセットで、価格はオープンプライス。店頭予想価格は84,500円前後。カラーはシルバーとキャメルの2種類。
外形寸法119×41.1×67.7mm(幅×奥行き×高さ)、約320g(キットレンズ込みで約455g)のボディに、APS-Cサイズの新開発2,424万画素センサーを搭載し、AFの速度と精度を向上。動画は4K/30pやハイスピード撮影に対応する。Xシリーズで初めて、バリアングル対応の液晶モニターを備える。「スマートフォンでの撮影からステップアップしたいユーザーなどに最適」としている。
高感度撮影時の画質を現行機X-A5よりも向上。ISO 51200でもノイズの少ないクリアな写真を撮影でき、暗いシーンや動きの速い被写体の撮影で威力を発揮するという。
センサーにはデータの高速読み出しが可能な銅配線を採用。像面位相差画素をセンサー全面に配置、同画素の数をX-A5と比較して約8.5倍に増やしてAFの速度/精度を向上させた。動体追従AFや顔/瞳AFを快適に行なえるだけでなく、暗所でも素早く正確にピントを合わせられるという。読み出し速度の高速化により、素早く動く被写体の撮影時に生じるローリングシャッター歪みも軽減した。
動画撮影は、センサーの全画素読み出しにより、6K相当の情報量を活用した4K動画を実現。X-A5の2倍となる30コマ/秒の4K動画を撮影できる。また、フルHD/HD動画では60コマ/秒に対応。4K動画の連続撮影時間は最長約15分、フルHD/HD動画は最長約30分。
Xシリーズで初めて「カウントダウン動画」機能を搭載。撮影時間を15秒/30秒/60秒から選択できる。また、最高4倍速のフレームレートでHD動画撮影してスローモーション再生時できる「HDハイスピード動画」機能も備える。
3.5型のタッチ液晶モニターを搭載。Xシリーズ初のバリアングル構造を採用し、ハイ/ローアングルや自撮りに利用できる。タッチメニューで明るさやボケ味、フィルムシミュレーションの効果、アスペクト比などを設定できる。最高輝度は1,000cd/m2。晴天時の屋外でも被写体をはっきりと確認できるという。
撮影モードを自動設定するアドバンストSRオートには「ブライトモード」を搭載。HDR合成技術を駆使して明るく鮮やかな写真を撮影可能としている。また、シーンに合わせて撮影設定を選択できるシーンポジションに「ライトトレイル」をXシリーズで初めて採用。長時間露光により、車のヘッドライトなどの光の軌跡を捉えられる。
Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n)とBluetooth LEに対応。スマートフォン/タブレット用アプリ「FUJIFILM Camera Remote」を介して、事前にペアリング登録した端末に写真や動画を自動転送できる。スマホ/タブレットとUSB Type-Cケーブルでの接続も可能で、無線に比べて約8倍の通信速度でデータを転送できる。
HDMIマイクロ出力や、2.5mmのマイク/リモートレリーズ端子なども装備。記録メディアはSD/SDHC/SDXCカード(最大512GB)。