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DCI 4Kも撮れる、1億200万画素の中判ミラーレス「FUJIFILM GFX100」

富士フイルムは、世界最高1億200万画素の大型イメージセンサーを搭載し、4K/30p動画も撮れるミラーレスデジタルカメラ「GFX100」を6月下旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格はボディ単体が122万5,000円前後。

「GFX100」にレンズ(GF32-64mmF4 R LM WR)をつけたところ

中判ミラーレス「GFX」シリーズのフラグシップモデルで、35mm判の約1.7倍の面積を持つ、新開発の裏面照射型CMOSセンサー(縦32.9×横43.8mm)を搭載。有効画素数は約1億200万画素。378万の像面位相差画素をイメージセンサー全面に配置(カバー率約100%)し、最新の位相差AFアルゴリズムを採用し、現行機の最大約2倍となる高速AFを実現。動体追従性や顔・瞳検出の精度も高めた。画像処理エンジンはX-Processor 4。レンズマウントはFUJIFILM Gマウント。ボディ内5軸・最大5.5段手ブレ補正機構を搭載する。

35mm判を超える民生用ラージフォーマットのミラーレスカメラとして世界初となる、4K/30p動画撮影に対応する。アスペクト比17:9のDCI 4K(4,096×2,160ドット)/30p/400Mbpsで、連続最大約60分撮影が可能。「約5,050万画素分の情報量を用いたオーバーサンプリングによる入力で、解像力の高い映像表現が可能」とする。4K(3,840×2,160ドット)動画の連続撮影は最大約60分、フルHD/60p動画は最大約80分まで撮れる。ファイル形式はMOVで、圧縮形式はMPEG-4 AVC/H.264とH.265/HEVC。

HDMI出力(4:2:2 10bit)に対応し、外部レコーダなどを使った録画が可能。ハイダイナミックレンジのガンマカーブ「F-Log」記録や、HLG(ハイブリッドログガンマ)での撮影もできる。なお、カメラ内部のSDカード記録時は4:2:0 10bitとなる。

「Xシリーズ」の特長である「フィルムシミュレーション」を活かした多彩な色調の動画撮影も可能で、映画用フィルムの色・階調を再現した「ETERNA(エテルナ)」モードを搭載している。音声収録は48kHz/24bitに対応する。外部マイク入力と、ヘッドフォン出力を備えている。

記録メディアは最大512GBのSDカードが利用可能で、UHS-I/IIとビデオスピードクラスV90に対応。EVF(電子ビューファインダー)は世界最高クラスという、約576万ドット有機ELパネルを採用し、ファインダー倍率0.86倍、視野率約100%で「高いピント精度が求められる撮影でも、正確なフォーカシングが可能」とする。背面には3.2型/約236万ドットのチルト式タッチパネル液晶モニター、天面に1.8型サブ液晶モニターを備える。

GFXシリーズ初のIEEE 802.11acに対応した無線LAN(5GHz)を搭載し、ワイヤレスでも高速な画像転送が可能。また、USB PD(Power Delivery)に対応し、ボディ内のバッテリー×2の充電や外部バッテリーからの給電も行なえる。

富士フイルム初の縦位置グリップ一体型デザインを採用しながら、「フルサイズ一眼レフと同等レベルのコンパクトサイズ」を実現。イメージセンサーと手ブレ補正機構、レンズマウントを一体化するインナーフレーム方式とマグネシウム合金を採用した高剛性ボディとなっている。防塵・防滴性能と耐低温構造も装備。外形寸法は156.2×102.9×163.6mm(幅×奥行き×高さ、EVF装着時)。バッテリーとメモリーカード、EVFを含めた重量は約1,400g。

背面