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estelon、鋳造キャビネットで1,380万円の最高峰スピーカー「Forza」
2019年9月13日 12:54
アーク・ジョイアは、estelonブランドのフラッグシップスピーカー「Forza(フォルツァ)」を発売した。価格は1,380万円(ペア)。仕上げは、ブラック・パール・グロス、ホワイト・パール・グロス、ダーク・シルバー・グロス、ブラック・マットの4種を用意する。
北欧エストニア共和国のハイエンドオーディオブランドestelonのフラッグシップモデル。1つの鋳造キャビネットで構成されたフロアスタンディングタイプ、4ウェイ5スピーカーの密閉型。
創設者アルフレッド・ワシリコフ氏の夢だった“究極のスピーカー製作”を具現化したもので「力強さと雄大さ、音楽の持つ情熱をナチュラルに、豊かで美しく再現するために完成した究極のスピーカー」としている。
主原料となる大理石をパウダー状にして、樹脂などの複合素材と混合させた鋳造成型によるキャビネットを採用。複合異素材を鋳造することで余計な付帯音や共鳴を抑制し、複雑ながら美しいボディを作り上げたとしている。また共振周波数を考慮し、各ドライバー取付部は異なる形状を採用。キャビネットの成型には、フォーミュラカーなども手掛ける工場で製作しているという。
ドイツ・Accutonと設計した専用のドライバーユニットを採用。最高峰のドライバーと、その性能を極限まで引き出すことで、透明感と高い鮮度、広大なサウンドステージを目指している。
低域部には、250mm径ウーファーを2基搭載。軽量・高強度なアルミニウム・ハニカム・サンドイッチ構造の振動部は、外周部のエッジを排除し独立構造とすることで、低域の反応速度とレスポンスを高めた。最上部の190mm径ミッドウーファーにもアルミニウム・ハニカム・サンドイッチ構造のユニットを使用している。
ミッドレンジには168mm径の逆ドーム型セラミック・ユニットを採用。素材にはアルミナを使うことで、高い硬度と優れた反応速度を実現。また高域には、25mm径の逆ドーム型ダイヤモンドツイーターを採用。性能を極限まで高めるためのキャビネットとネットワーク設計を施しているという。
ツイーターとミッドレンジは、下部ウーファーから離れた場所に配置することで、床面との相互干渉と余計な色付けを抑制した構造とし、内部には各ドライバーユニットを独自形状のチャンバーに格納。各々のドライバーがエンクロージャーからの響きによる影響を受けない「ノー・レゾナンス・チャンバー・テクノロジー」としている。
内部配線やネットワークには、Kubala-Sosna製ケーブルや、Furutech製スピーカーターミナル、ドイツ・ムンドルフ製キャパシターなどの厳選パーツを採用。金属を組み合わせた2重構造の独自フット・インシュレーターも備える。
再生周波数帯域は、25Hz~60kHz。クロスオーバー周波数は、80Hz/160Hz/2kHz。出力音圧レベルは90dB/2.83Vで、インピーダンスは3Ω。アンプ出力は20~400Wを推奨する。
外形寸法は617×682×1,675mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は150kg。