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アップル、ノイズキャンセル対応の「AirPods Pro」。27,800円
2019年10月29日 07:43
アップルは、ノイズキャンセルに対応したワイヤレスイヤフォン/ヘッドセット「AirPods Pro」を10月30日より発売する。Apple Store価格は27,800円。
従来のAirPodsは、開放型で外の音が聞こえるデザインだったが、AirPods Proは、アクティブノイズキャンセリングを搭載し、没入感のある音の軽量のインイヤーデザインとなる。
これまでのAirPodsラインに加わり、オーディオ体験を強化。イヤフォン部にはサイズの異なる3つの柔いシリコンイヤーチップが付属。耳それぞれの形に沿って変形し、快適な装着感と優れた密閉性、没入感のある音を提供するという。また、通気システムを用いて圧力を均等化し、不快感を最小限に抑える。AirPods Proは耐汗、耐水仕様。
アクティブノイズキャンセリングは、2つのマイクとソフトウェアを組み合わせることで、左右それぞれの耳とヘッドフォンの装着感に合わせて連続的に調整。これにより周囲のノイズが取り除かれ、ユーザーは、好きな音楽や通話など、耳に入ってくる音に集中できる。
1つめのマイクは外に向いており、外の音を検出して周囲のノイズを分析。AirPods Proは次に、その周囲のノイズがリスナーの耳に届く前に、相殺する同音量のアンチノイズを作り出す。2つめの内向きのマイクは耳に向かって音を拾い、AirPods Proはマイクが検出した残りのノイズを相殺。音信号を一秒間に200回連続的に調整する。
「アダプティブイコライゼーション」により、音楽の低音域部分と中音域部分をリスナーの耳の形に合わせて自動的に調整し、没入感のあるリスニング体験を実現。専用のハイダイナミックレンジアンプを搭載。ドライバは20Hzまでのリッチな低音と正確な中高音域オーディオを安定して提供するという。
また、外部音取り込みモードも搭載。音楽を聴きながら、周囲の音も聞くことができる。均圧のための通気システムとソフトウェアにより、ちょうどいい量のノイズキャンセリングを有効にしつつ、オーディオが再生されている間もユーザー自らの声が自然に聞こえるようにする。例えば、音楽を聴きながらランニング中に道路上の車の音を聞いたり、朝の通勤中に電車アナウンスを聞いたりできる。
アクティブノイズキャンセリングと外部音取り込みモードとの切り替えは、軸部分にある新しく革新的な感圧センサーを使ってAirPods Pro上で直接行なえる。感圧センサーによって、曲を再生、一時停止、スキップしたり、電話に出たり、電話を切ったりすることもできる。
シンプルなセットアップの体験はAirPods Proも踏襲しており、iOSまたはiPadOSの近くにある充電ケースを開いて軽くタップするだけで、AirPods Proは、ユーザーのiCloudにサインインしているiPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple TV、iPod touchなどすべてのデバイスとすぐにペアリングする。
Appleの設計によるH1チップをコアに持つシステム·イン·パッケージ(SIP)を採用。H1は10個のオーディオコアを持ち、サウンドからSiriまでのすべてを動かす。H1は、オーディオ処理のレイテンシーが低いため、リアルタイムのノイズキャンセリングが可能という。また、さらに、ハンズフリーで「Hey Siri」と言ってSiriにリクエストするなど、すべてを同時処理に対応する。
イヤーチップ装着状態テストも搭載。AirPods Proを左右それぞれの耳に入れた後、アルゴリズムがマイクと連動し、それぞれのサウンドレベルを計測、スピーカードライバーから来るものと比較する。数秒でイヤーチップが正しいサイズであるか、しっかり装着されているか、より密閉性を高めるために調整すべきかを検知するといいう。
Bluetooth 5.0に準拠。バッテリ駆動時間は最大5時間。アクティブノイズキャンセリングモードでは、AirPods Proは1回の充電で最大4時間半の試聴と、最大3時間半の通話が可能。ワイヤレス充電ケースで追加充電をすると、24時間以上の試聴、18時間以上の通話が行なえる。充電はAirPodsケースをQi認証された充電マットに置くか、外出中はLightningポートを使って行なう。
AirPods Proの重量は5.4g。付属品は、Wireless Charging Caseと、シリコーン製イヤーチップ(3サイズ)、Lightning- USB Type-Cケーブル。ワイヤレス充電対応の「Wireless Charging Case」の外形寸法は60.6×45.2×21.7mm、重量は45.6g。