ニュース

MEZEから「RAI PENTA」の弟分、約29,800円の「RAI SOLO」登場。Questyle「QPM」も

「秋のヘッドフォン祭 2019」が11月2日、3日に東京・中野サンプラザで開催中。入場は無料。S'NEXTはこの中で発表会を開催し、取り扱いブランド・Meze Audioの新イヤフォン「RAI SOLO」を11月8日に発売するとアナウンス。実売約13万円の「RAI PENTA」の弟にあたるモデルで、価格はオープンプライス。店頭予想価格は29,800円(税込)。

MEZEの新製品「RAI SOLO」

MEZE「RAI SOLO」

新開発のUPM(ユニファイドピストニックモーション)採用の9.2mmダイナミックドライバーを1基搭載。従来のドライバーではボイスコイルから伸びるワイヤー(引出し線)によって、ボイスコイルのスムーズな動きが妨げられる問題があったが、UPMダイナミックドライバーでは、振動板に導電性を持たせることで、引出し線を必要としない設計を実現。ボイスコイルがスムーズに動くことができ、淀みのないクリアなサウンドを実現したという。

左が通常のドライバー、右がUPMドライバー
「RAI SOLO」
左から「RAI PENTA」、「RAI SOLO」

筐体にはステンレスを採用。メタルインジェクションモールド製法で、剛性の高いステンレスでも複雑な形状に成形することを可能とし、ドライバーからの不要な振動を抑制する特別な内部構造を実現している。

筐体にはステンレスを採用

複雑な曲面を組み合わせた人間工学に基づく筐体デザインで、耳のなかに吸い付くようにぴったりと収まり、長時間の使用でも疲れることがないという。

インピーダンスは16Ω。感度は105±3dB,1mW/1kHz。高品質銅銀メッキケーブル(1.3m)を採用し、MMCXコネクタで着脱も可能。入力プラグは3.5mm/3極。

発表会にはAntonio Meze(アントニオ メゼ)氏も登場

Questyle

Questyleの新製品「QPM」も発表した。11月8日発売で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は248,000円前後(税込)。日本国内100台限定のリミテッドモデルとなる。

「QPM」

QPMはQP2Rより採用されたフルディスクリートフルバランスアンプを新設計し、一部をSIPモジュール化することで、出力がQP2Rに比べて約2倍、ノイズレベルは半分以下に改善しているのが特徴。

さらにアンプの純A級動作をより安定的にするため、ハイエンドの据置アンプにしか用いられていない技術を使用した「BIAS(バイアス)コントロールシステム」を搭載。安定的に電力を供給することが可能となっている。

出力が増えても連続再生は最大10時間を維持。バランスアウトはより信頼性の高い4.4mmプラグに対応。「重量級ヘッドホンを鳴らし切る、ポータブルプレーヤーの最高峰」だという。

内蔵ストレージは64GBで、microSDカードスロットも装備。対応フォーマットはWAV, FLAC, WMA, MP3, OGG, AAC, ALAC, Apple Lossless, DFF, DSF,APE。PCMは384kHz/32bit(Float/Integer)まで対応。DSDは11.2MHzまで対応する。DACチップは旭化成エレクトロニクスの「AK4490」。外形寸法は134×65×14.5mm(縦×横×厚さ)。重量は211g。

Fir Audio

今後取り扱うFir Audio(ファーオーディオ)についても紹介。このブランドは、64 AUDIOでサウンドデザインや設計などを担当していたエンジニアが、独立してスタートしたブランド。

通常、BAユニットやダイナミックドライバーに接続されるチューブを無くし、できるだけ鼓膜に近い位置にドライバーを配置することで、自然な音を表現するのが特徴だという。これは「ダイレクトアパーチャーアコースティックデザイン」と名付けられている。

さらに、耳道内気圧調整システム「ATOM(アトムプレッシャーリリースシステム)」も搭載。ナノレベルに薄い膜と、発泡体を搭載するシステムにより、イヤフォンが生むサウンドに悪影響を与えずに、聴覚疲労が防げるという。

M2
M4
M5

「M2」は、2ウェイ。低域・中域用の5.8mmダイナミック型、高域用BAを搭載。「M3」は3ウェイで、低域・中域用の9mmダイナミックと、中高域用のBA、高域用のDirect Treble BAで構成。

「M4」は4ウェイで、低域用の9mmダイナミック、中域のBA、中高域のBA、高域のDirect Treble BAで構成。「M5」は5ウェイで、低域用の9mmダイナミック、中域のBA、中高域のBA、高域のDirect Treble BA、超広域のDirect ESTで構成する。