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ハイレゾヘッドフォンやNCヘッドフォンの効果はどう測定する?「JASジャーナル」'19年11月号無料公開

日本オーディオ協会は、オーディオビジュアル関連のニュースや新技術、各種イベントのレポート、協会会員による投稿などを掲載した「JASジャーナル」の2019年11月号(Vol.59 No.6)を公開。“ヘッドホン難聴”を防止するための「暴露(最大)音圧」測定法や、「ハイレゾ」対応ヘッドフォン/イヤホン測定・評価技術、アナログレコード用ラッカー盤カッティングの現場レポートなどが掲載されている。協会のWebサイトに掲載されており、無料で楽しめる。PDFの一括版も公開している。

サザン音響/サザンアコースティクスの稲永潔文氏による「ウエアラブルオーディオ測定技術について -ヘッドホン・イヤホン暴露音圧から、ハイレゾ、骨伝導、ノイキャン測定まで-」より

サザン音響/サザンアコースティクスの稲永潔文氏による「ウエアラブルオーディオ測定技術について -ヘッドホン・イヤホン暴露音圧から、ハイレゾ、骨伝導、ノイキャン測定まで-」では、ヘッドフォンやイヤフォンなどの開発において使われる事が増えてきた、ダミーヘッドを用いた測定について解説。

ヘッドフォン/イヤフォンで大きい音を長時間受聴することで生じる“ヘッドホン難聴”を解決するため、ヨーロッパを中心として「暴露(最大)音圧」測定法が規定された事、その後、高音圧にさらされる時間である「暴露時間」の概念が加わった事、さらに今後の課題などについて説明。

ハイレゾ対応ヘッドフォン/イヤフォン設計・製造時に使う、ハイレゾ対応測定器として、サザン音響が早い段階からハイレゾ対応の音響カップラの研究開発に着手し、業界に先駆けてリリースした事や、ノイズキャンセリング製品の測定技術、骨伝導デバイスの測定・評価技術などについても解説している。

アナログレコード用ラッカー盤カッティングの現場レポートでは、ソニー・ミュージックスタジオ、ミキサーズラボ、日本コロムビア、JVCケンウッド・クリエイティブメディア、東洋化成に続き、キングレコードの関口台スタジオを紹介。使用機材やカッティングエンジニアの上田佳子さんへのインタビューなどを掲載している。

別記事では、オーディオ協会で「Laidback2018」をアナログレコード化した井筒香奈江さんが、現在取り掛かっているアナログレコード制作の現場に密着。ダイレクトカッティングレコード企画の収録時のスタジオでの様子などもレポートしている。

他にも、高速・大容量、低遅延などが特徴の5G通信技術の国内、及び世界の最新動向や、ラグビーワールドカップを契機にスタートしたプレサービスの概要とその模様を紹介。真空管オーディオフェア 音のサロンのレポートや、小川理子会長による連載「私とオーディオの出会い」Vol.9も掲載されている。