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qdc初のハイブリッド型イヤフォン「Fusion」。搭載前にダイナミック型をチューニング

ミックスウェーブは、qdc初のハイブリッド型イヤフォン「Fusion(フュージョン)」を12月6日に発売する。価格はオープンプライスで、ユニバーサルタイプの店頭予想価格は104,880円前後。カスタムIEMバージョンも用意しており、店頭予想価格は119,837円前後、カスタムIEMユニバーサルシェルの場合は115,755円前後。

qdc初のハイブリッド型イヤフォン「Fusion」

低域用のダイナミック型ドライバー×1基、中域用バランスド・アーマチュア型ドライバー×2基、高域用BA×2基を搭載した5ドライバーのハイブリッド型。フェイスプレートはカスタムIEM製品向けで採用されている「Kallaite」を採用。筐体の内部設計によるエアフローのコントロールと正確なクロスオーバーの設計により、「ドライバーの性能を最大限に発揮し、多様な音楽ジャンルに適したチューニングによりジャンルレスなサウンドを実現する」という。

特許取得済みの音響設計が特徴。通常のダイナミックドライバーのチューニングは、ドライバー周辺の空間やエアフローの影響があるため、イヤフォンの筐体内に設置した後で行なう。Fusionは独立した音響空間と音導管を採用し、ダイナミックドライバーを独立させることで、イヤホン筐体に設置する前の段階でチューニングできる。そのため、ダイナミックドライバーを使用したイヤフォンの問題である「筐体内の空間によるサウンドへの影響」を受けず、一貫して非常にフラットな周波数特性を実現したとする。

プロの現場での使用に加え、スマートフォンなど携帯機器で再生した時も考慮。スマホなどで使用する場合、「多くのダイナミックドライバーを採用したイヤフォンでは、中音域の周波数は顕著に再生されるが、低音域の周波数は弱くなり本来の力を発揮できない場合がある」という。Fusionは独自のダイナミックドライバーの採用や入力感度の調整により、「低音域の周波数が欠落することなく、フラットで広いサウンドステージとハイエンドでしか体験できない空間表現を持ち運べる」という。

筐体カラーに合わせたライトグリーンカラーの専用プレミアムレザーケースが付属。金属プレートに「Fusion」の文字が刻印された、手になじみやすいサイズのレザーケースとなっている。ケース内部にはケーブルを巻く支柱や固定用マグネットなどを採用。

ケーブルはqdc独自の2ピン端子で、高純度銀メッキ銅導体の「Silver Plated Copper Cable」が付属。高耐久の端子と柔らかく取り回しの良いケーブルにより、ストレスなく使用できるという。入力端子は3.5mmのステレオミニ。

再生周波数特性は10Hz~20kHz。入力感度は106dB SPL/mW。インピーダンスは8Ω。