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パナソニック初、4K放送を“録る・見る・残す”BD/HDD内蔵4Kビエラ

パナソニックは、新4K衛星放送チューナーを搭載したBD/HDD内蔵の4K液晶テレビ「VIERA GR770シリーズ」を2020年1月24日より発売する。43/49型の2サイズをラインナップ。価格はどちらもオープンプライスで、店頭予想価格は43型「TH-43GR770」が22万円前後、49型「TH-49GR770」が26万円前後。

BD/HDD内蔵4Kビエラ「TH-49GR770」

'19年10月発売のスタンダード4Kビエラ「GX755シリーズ」をベースに、HDDとBDドライブの“4Kレコーダー”を本体に内蔵。機器の追加や複雑な接続をすることなく、1台で新4K衛星放送の視聴から録画、ダビングが行なえるオールインワンモデルとして訴求する。HDDとBDドライブを搭載したビエラは、2011年発売のVIERA RB3シリーズ以来8年振り。

「2020年開催のオリンピック・パラリンピックでは、ライブ視聴はもちろん、いったん録画して“あとから視聴”したい、と答えるユーザーも多い。GR770シリーズであれば、テレビのリモコン1つで、4K/2K放送の“録る・見る・残す”が簡単に行なえる」とする。

TH-49GR770
GR770シリーズ

最大の特徴は2TB HDDとBDドライブの内蔵で、ディスプレイと一体化したスタンド部分に格納した。BDドライブは、4K Ultra HD Blu-ray/Blu-ray/DVDソフトの再生や、4K/2K番組の録画も行なえる。

前面のBDドライブ

搭載チューナーは新4K衛星放送×2と地上/BS/110度CSデジタル×3で、4K+2K、または2K+2Kの2番組同時録画をHDDで行なえる。2Kの3番組同時や4Kの2番組同時録画はできない。

録画する際、放送画質そのままのDR録画、または圧縮を使った長時間録画(1.5/2/4倍)が選択可能。4K放送の場合、内蔵2TB HDDにDRモードで約130時間、4倍モードで約520時間分の番組が録画できる。外付けのUSB HDD(別売)でも、2K/4K放送の録画が可能。

今後実施予定のソフトウェアアップデートで、8~12倍録のおまかせ長時間モードも追加される。

録画した番組の編集・ダビング機能は、同社4Kレコーダーと同等。チャプター編集や部分消去、番組結合ほか、4K番組の書き込み時にはMMT TLV、またはTS方式の選択もできる。

録画一覧
ダビング設定画面

機器の操作に不慣れなユーザーでも、番組の録画予約や視聴、保存を簡単に行なえるよう、かんたんホーム画面に新アイコン「録る」「見る」「残す」を設置。各アイコンを選択すると、文字サイズが大きい2択の項目が表示されて、目的の操作がより簡潔に選べるように工夫されている。

「録る」では、「日時で録る」(チャンネル別デカ文字番組表)と、「ドラマを録る」(チャンネル横断表示ドラマ番組表)を用意。「従来の番組表でも予約可能だが、文字が小さくて見えにくいという場合や、ドラマの録画を多用する場合はデカ文字番組表がオススメ」という。

かんたんホーム画面に新設された「録る」「見る」「残す」
「録る」アイコン選択時のメニュー
「日時で録る」のデカ文字番組表。決定ボタンで録画予約・取消が行なえる
「ドラマを録る」のデカ文字番組表。チャンネル横断表示に対応する

テレビの基本性能は、ベースモデルGX755シリーズとほぼ同等。

43型・49型共に、4K/3,840×2,160ドットの高輝度IPSパネル(60Hz)を採用。上下左右178度の広い視野角を実現し、斜めから見やすく、明るい部屋でもコントラスト感の高い映像が楽しめるとする。

HDRは、HDR10とHLG、HLGフォトに対応。部屋の明るさに合わせてHDR映像を自動調整する「明るさ連動HDR」、信号処理でコントラスト感と明暗の表現力を高める「エリアコントラスト制御」、高輝度域から低輝度域まで忠実な色再現を行なうカラーマネジメント回路「色忠実補正回路」、地デジやネット動画を4K映像にアップコンバートして精細感を高める「4Kファインリマスターエンジン」などを備える。

番組やコンテンツ視聴を妨げずに、テレビ画面下部に接続機器やアプリ一覧が呼び出せるインターフェイス「かんたんホーム」に採用。対応する映像配信サービスは、Netflix、AbemaTV、dTV、Amazonビデオ、アクトビラ4K、ひかりTV 4K、デジタルコンサートホール、YouTube、U-NEXTなど。リモコンにはNetflixとAbemaTVのダイレクトボタンを搭載する。

かんたんホーム
付属リモコン

Googleアシスタント、Amazon Alexa対応のスマートスピーカーから音声で操作も可能。パナソニックのスマートフォンアプリ「TVシェア」を使って、テレビの基本操作やスマホ内の写真・動画・音楽をビエラにシェアできる。

2K放送+2K放送や2K放送+外部入力の「2画面表示」、録画した2K番組の配信や別部屋にあるレコーダー内の番組再生ができる「お部屋ジャンプリンク」機能も備える。

スピーカーは、最大出力30W(15W×2ch)の高出力アンプ(バイアンプ駆動)と高剛性ボックスの「ダイナミックサウンドシステム」を搭載。

HDMI入力端子は2系統で、どちらも18Gbps入力に対応。そのほかの入力はコンポジット映像×1、アナログ音声×1を備える。出力端子は、光デジタル音声とヘッドフォンが各1系統。LAN端子やUSB×2も用意する。

消費電力と年間消費電力量は、43型が158W、123kWh/年。49型が173Wで130kWh/年。

スタンドを含む外形寸法/重量は、43型が97.4×30.1×62.1cm(幅×奥行き×高さ)/約16kg、49型が110.6×30.1×69.6cm(同)/約19.5kg。

背面
HDMI入力は2系統
背面端子